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「フェリちゃんおはよーっ」



「ヴェーおはよー!」



「おはよフェリちゃーん!」



「おはよー今日も可愛いねえ」



美術教師、フェリシアーノ ヴァルカスは今日も生徒達から(おもに女子生徒)対等に話しかけられていた。彼は教師であって教師ではないのだとある女子グループが言っていた。



「今から会議かあ〜…まあ今日は俺も頑張ったし屋上でシエス…」
「おいヴァルカス」
「ヴェッ?!」



センスがきらりと光るお洒落な格好をした彼がよく発する奇妙な声をあげて後ろを振り向けば予想通りの人物がそこにいた、自分より年下なのに風格も身長も負けている委員長だ。



「るっルート…」



「今から職員会議なんだろう、こんな所でぼやぼやしてないで5分前には着席しろ!」



「わ、わかったから怒鳴らないでよルートー!」



「お前が原因だろうが!!それに朝から寝るな!シャキッとしろ!!」



「だって〜」



「だってじゃない!」



真面目で勤勉で年上を敬う彼、ルートヴィッヒは彼に対してだけは態度が違った。まるで立場が逆のように説教を始めるのだ



「あ、委員長フェリちゃんおっはーまよちゅっちゅっ!」



「ヴェー凛だーおはよー!」



「ああおはよう。…ヴァルカス、話はまだ終わってないぞ」



「委員長くんや、フェリちゃんをいじめちゃ駄目だよ鼻ん中に肉まん詰めるよー」



委員長の鼻を指さしてによによ笑いながらそう言う彼女にも彼は厳しかった。人に指をさすな!と怒る委員長にフェリと一緒に縮みあがっていた。


「怖いよールート怖いよー!」



「わーフェリちゃん逃げようっ一緒に屋上で朝寝しよう!」



「そうだね早く屋上行こーっ!」



「こらお前ら!待て!待たんか!!」




(おーまーえーらああああああああああ)
(ぎゃああああああ鬼が追いかけてくるうわあああああああああ)
(ヴエエエエエ?!!)


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久々に書きました何だか薄い話に…(´^ω^`)

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