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「…っとゆう訳なんすよー」



「いや、第一声がそれだと訳わかんねえよ」



「…わかったある!そゆことなら我に任せるよろし!」
「えええええ?!何だよお前わかったのかよ?!」


「生徒の事理解するの当然の事あるよ」



「さすがおー先生!早速イヴァン先生をっ!退治っ!」



「我用事思い出したあるよー、再見凛、バイルシュミット!」
「わかってねえじゃねえかあああああ?!!」



おー先生が目にも止まらぬ速さで(国語の先生だからそういう風に言えって。)食堂からおさらばした。食堂メンバー略して食メン解散、か。ああ最大有力候補のおー先生でもイヴァン先生を止めるのは無理なんすねがっっかりです。がっっっかり。



「がっっっかり。」


「その大人なんて信じないみたいな目で俺を見るのはやめろ、俺はまだピチピチの二十代だ。」



「んんん…ギルだけだど秒殺だし…食堂入った瞬間アキレス腱ぷっつりいって倒れそうだし…」



「失礼な奴だなお前。そんな不憫じゃねえって」



とりあえずイヴァンに攻撃を仕掛ける理由を教えろ、とのことで理由を話そうと腕を組めば、何か完全装備のジョーンズ先生がやってきた。ゴーグルに…ヘルメット?!



「っわ?!…びっくりさせんな!」


「oh、悪かったよパンダシュレッダー」



「誰だよ?!」


「ぶははははパンダシュレッダー!!」



「あれ…違ったかい?ええと…何だったかな、」


「ギルベルトバイルシュミット!」



「ああそれだよそれ!」



ぐったりとうなだれるギルの肩を容赦なくバシバシと叩いてケラケラと笑い始めた。アーサー先生とは違って良さげな先生じゃないか!最初疑っててごめんなさいねおほほ!



「それより凛、イヴァン撃退してくれたかい?」



「こんなか弱い女子高生が倒せると思いますか思いませんよねえ普通?!」



「君が…か弱い?!」


「そこ驚かれるとしょんぼりしちゃいますね!」


「そんな柄じゃねえだろ」



「そうだった私今大人気の蛇柄だった」



「これ以上続けるのめんどくせえし説明頼むジョーンズ。」


「オーケイ…実はつい最近の事なんだけど…」



「蛇柄凛は無視ですかそうですか。」



ゴーグルをきらりと輝かせて話し出すジョーンズ先生。…つい4日前の月曜日のお昼の話だった、学校へ来る前にハンバーガーショップに行くのを忘れた俺は昼に食堂に行ったんだ。アーサーに食堂は危ないから気を付けろよって言ってたけど学校だしまさかそんなって思ってたら何だいあの戦場は?!何で食の場が煙りに覆われてるんだい何で生徒が襲ってくるんだい?!…まあそこは持ち前の運動神経で軽く行ってハンバーガーを買ったけど帰り際に…帰り際にハンバーガーを取られちゃったのさ!




「水道管振り回したイヴァンに!!」



「「…」」



「…だから今日は奴から何か取ろうかと思ってね!」



「…ジョーンズ」
「…ジョーンズ先生」





「「無理だ諦めろ」」



「…150円」



「ぐっ?!」



「頼まれたからにはちゃんと引き受けてもらうんだぞ」



「…俺小テスト作らなきゃいけねーし帰るわ」




じゃ!と腰を低くして逃げようとするギルをがっちりホールド。前に保健室で無茶すんなって言ってたじゃないすかああ今まさに無茶させられそうなんです守れやこんちくしょうがああああと必死に叫ぶとこれまた必死にそれはそれこれはこれえええ!!と振りきられてしまった、




「ばかあああああ世界史に小テストなんかないくせにいいいい!」



「よし!いくぞ!」
「いぎゃあああああ」




(あー、ちょっと昼寝でもするある)
(おや、王さん食堂に行かれたのでは?いつもの方達と。)
(幻だたある。)
(…はあ?)

(っしゃーサッカーするか!)
(あれギルちゃん凛ちゃん達と食堂やなかった?)
(いやーやっぱり昼はガキどもとサッカーだぜ!)


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対さきいか用の棒がパワーアップしてるはず。



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