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「やあ2年4組のみんな!改めて俺はアルフレッドfジョーンズ、好きに呼んでくれて構わないよ!」




「俺の弟だ、よろしく頼むな。」




「…」




「…凛?どうしたんすかさっきから」




「…」




「…凛?」





アーサー先生の弟さんがついにクラスに来てしまった。きゃあきゃあと女子が盛り上がるなか、私はなるべく見えないように前の人の影にこそこそ隠れて必死に顔を背ける…がだがしかし香が、空気読めないに定評がある香が話しかけてくるううううるせええやめてええ!?





「空気読めてないのは凛的な、自己紹介の番回ってきてんすけど」




「えええええ自己紹介なんて聞いてないっすよ?!」




「ああほんとお前は聞いてないな、」




はあ、と頭に手を添えてため息をつくアーサー先生。いやでも自己紹介なんか聞いてないよまじで。というより逆に目立ってるよやっべ、っべ、っべ




「べーべーうるさい、早く自己紹介。」




「やん香くんつっめたーい!」



「…」




「…が、凛…す、好きな…エド…いです。」






冗談っぽく香に言ってみるが冷たい視線しか返ってこず何か楽しすギル状態になっちまったおやおや皆の視線の的じゃないか恥ずかしいね!




私にはわかってしまったんだけど地味に蔑んだ目で私を見るアーサー先生…の隣りの新任教師と目があっちゃったから出来るだけ小さな声で言ってみた。さりげなくカリエド先生に告白してる的な、ああ!カリエド先生の耳元で愛を囁きたい…






「いや聞こえないよ君、」




「心の耳で聞いて下さい。」




「残念だけど俺の耳は顔の横にしかないんだ。」




「ああそうっすか。」




「もう一度聞くけど君、名前は?」




「ああ春日凛です、はい失礼します。」




「ああ、失礼されるよ。」




「どういう会話をしているんだお前らは…。次、頼む。」





っす、と敬礼をすれば新任教師さんも、っすと敬礼をしてくれた。おやまあ案外良い人じゃないっすか。





「凛ナイスよ、うふふふふふ!」




「何言ってんの湾、私はいつでもナイスだよ。」




「聞き流してok」




「聞き流しno」




「イケメン教師兄弟×凛…っきたわ、三つ巴の時代がきたわ早速ネタを練らなきゃあとエリザ先生にも伝えて早々に仕上げましょう大丈夫私なら出来るわ湾、!」




「…アーサーあのガール大丈夫かい?何かぶつぶつ言ってるぞ?」




「…前からあんな感じなんだあんまり気にすんな。」








(やめて湾!書くならカリエド先生と私でR4000にして!!)
(R4000ってなんすか)
(なっ、わ、湾ちゃんそういうの書いたら…?!!)
(リト顔まじ赤いしー、むっつり?)



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