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いつもと変わらない朝、いつもと変わらないクラスメイト、いつもと変わらない…先生の爽やかぶり。今思ったんだけどさ、あれは夢だったんじゃないかとね!まさかアーサ…カークランド先生がいやいやまさかね!うん、夢だ。私ったら何てドリームをseeしていたのかしらおほほ、恥ずかしいわジョニー。
「おはよう凛ちゃん!…ってこれ、どうしたの?」
「あー、それカークランド先生に借りた服っす…よ…?」
「…え?」
「いや何でそこ疑問形なん?って凛顔青いしー、アースカラーやし!うける!」
「え、いや、この服…え、アースカラー、?カークランド先生アースカラー青い…いやあああああ夢じゃないいいいい!」
鞄の横に置いた紙袋の中の男物の服に血の気がひいた、「あらやだ凛ったら一体誰の精「言わせねえよ?!」」って昨日、お母さんと話した事思い出して血の気がなくなって永久脱毛しそうどうしようアデランス行こうそうしよう。
「そうだ、これからの時代は発毛そっくしーん!」
「凛壊れたし!まじうける!」
「えっ、な、何で男物?!も、もしかして凛ちゃん、えええええ?!!」
「え、リト何考えとん?むっつり?」
「…っきます、」
「…え?」
「ちょっといってきます探さないでえええええ!」
机の上の紙袋を持ち、にやにやと笑う湾を横切って教室を飛び出す。ヒーローのように「hahaha!ティーチャーのところまでひとっとびさ!カロリー消費はないからデブっちゃうんだぜ!」ってこともできず、ひたすら走った。息切れが半端なくなってきたころに突然、国語教官室の扉が開いて勢いよくドアにタックルしてしまい、その反動で後ろに倒れこみ頭を打って泣きそうだいやもう泣いてるよ!!
「…おや凛さんでしたか、笑止。」
「相変わらず扱い酷いっすよ本田先生いいい!もう痛いです。」
「へえ、私が痛い…ですか。そんな口を聞いてたたで帰すとでも思いますか?」
「ちっがうっすよ!体が痛いんですって!」
「あ、これ男物ですね。」
「スルーというものは、しなければならない時もありますが、時に人を傷つけてしまう恐れがあり、非常にきず「どなたのですか?」」
私の言葉をことごとくスルーし続ける先生は許可もなく勝手に紙袋からアーサ…カークランド先生の服を広げる。プライバシーもあったもんじゃない。プライバシークラッシャー本田…あら素敵な響き。
「質問に0、1秒以内に答えない、呼び捨て、失礼な発言により凛さんマイナス56822点。」
「めっちゃ減点されてるじゃないですか私。それより早く返してくださいよ。」
「取れるものならとってごらんなさい。」
「鬼畜!…っせい!どりゃあ!んぎぎぎぎぎ!!」
「凛さんってば、腕が短い。」
「失礼にもほどがありますよあはあはわかっとりますちくしょう!」
私がギリギリ取れないくらいで服を宙に揺らす本田先生のみぞおちに頭突きし隊、隊長の凛はようやく服を掴むことに成功致しました。
「チッ。…それで、誰の服なんですか?」
「ひ、ひみつで「アーサーさんですかあ…」」
「まだいってなーい!しかも言うつもりなかったー!!」
「はあ、ついにアーサーさんの精「本田先生って湾と私のお母さんと親戚なんですか、思考回路がまったく同じじゃないですか。」」
(それよりまた来年!)
(はいではまた数秒後。)
(早い!?)
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