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「…先生を食べちゃいたい、」
「凛ちゃん…」
教官室巡り
(何だか旅行気分だよ)
パシコーン!
そう良い音を私の頭で響かせたのはクラスの真面目委員長、ルートだ。それを見て上品に笑うフランシス先生にルートが私の発言について深々と謝った。
「酷いよルート!今フランシス先生に愛を語って…」
「次言ったらこめかみ狙うからな」
「ひいああああそれだけはご勘弁!」
「ふふ、君達良いコンビだね」
「凛とコンビとはあり得ない。」
「とかいってー!ほんとはきゃほおおお凛ちゃんとコンビ組めたああって舞い上がってるくせによ!」
「断じてない。」
ほら次に行くぞ、と英語のノートを持った私を無理やり連行する姿をみて、先生はやっぱり良いコンビじゃないのって楽しそうに笑った。
「あー…カリエド先生の次に好きなlikeな先生だったのにさ!」
「休憩時間は案外短いんだ。計画的に回らねば五時間目に間に合わないぞ」
「真面目!!」
だんだん早歩きになるルートにあわせて必死に歩く、歩いているというより強歩になってる。
「よし、入るぞ。のっ「たのもーう!!!」」
「何しているんだ凛?!!教官室はマナー良く!!」
たった一度だけノックとはいえないノックもどきをしてドアをスライドさせる。少し驚いたのか近くにいたおー先生は胸を押さえて息をしていた。
「ちゃんとノックして入るある!!びっくりしたあるよ!」
「ちゃんとしましたよ!…一回ですけど。」
「あー、ええと週末課題のノートを持ってきた。」
「わかたある、そこ置いとくよろし。」
珍しく眼鏡をかけているおー先生が机の角の方を指差した。そこにノートの束を置き、隣の本田先生の机のすみにワークブックを置くルート。几帳面だ、ノートに乱れがない…だと?!!
「本田先生に言っておいてもらって構わないか?クラス分だした、と…」
「いいあるよ、」
「ほら凛最後、英語教官室行くぞ」
「あいよ!」
(あー、手汗かきそう。)
(大丈夫か?)
(すごいでてノート染みそう)
(…そうか)
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携帯持ったまま寝てたら日こしてた/(^p^)\
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