民間人の立場から
何ともいえぬ威圧感、上から視線で感じる圧迫感、ああもう階段があるならあると言ってくれればいいのに!かっこつかないじゃないか。
「っ…そ、の」
「隊長たーだいまー」
空気が北極の氷みたくなっているこの状況で上からカンカンと音をたてて下りてきた彼女は間の抜けた声でそう言えば空気は打開、目の上に居た金髪もおかえりであるとか可笑しな口調で言う、まさか、ここが家…?
「してシノ、この男は一体誰なのだ?」
「K/6に居た一般人」
「はあっ?!」
俺をここまで連れてきた女が大きなゴーグルを外して顔が露呈された。相変わらずフードを被りヘッドフォンをしているが目が見えるだけで表情が読み取れる。しかし奇抜な格好だな…片やブーツで片やスニーカー、とそんな事を考えつつ直立して彼女を見ていると目の前の男の態度が急変、俺に指をさして「お前は大馬鹿者である!」とかなんとか。
「数時間前からあれほど報道されていたにも関わらず…」
「隊長ー、落ち着いて下さい」
「落ち着ける訳がないであろう!シノもシノなのである、民間人に怪我をさせるということはどういう事かわかってるであろう…?」
「ああ…点数…」
口を尖らせてそう言う彼女はまったくもって反省の色が見られない。あの時言っていた点数が下がるというのはこの事だったのか。…結局何の点数かはわからないけど。
「それでこの民間人をどうしてここに連れてきたのだ、」
「手当てトカ…うーん、そうだな、思いつき。」
「…お前は本当に、意味がわからないやつなのである…」
彼の呆れ具合からほとほと彼女の性格がわかってきた気がする。彼女は彼女でまったく気にしていない様子で「エリーいます?」と問いかけている。
「えー、いない」
「いや、別に手当てしなくても構わないよ。」
「あ、ようやく喋った。」
「…は、」
反対に彼女からまじまじと見つめられて呆気にとられる。フーン、と鼻から出たような高いソプラノが耳につく。息をするのを忘れていた俺が我に帰ったのはすぐ後、隊長と呼ばれた男が包帯を持って俺を手招きしていた。
「いや、別に大丈夫で…」
「いいから大人しく手当てされるのだ。」
「は、はあ…」
「シノは手当てが終わったらこいつを家まで送り届けろ」
「うス」
「それと…K/6の小戦争は無事収まった。」
「…アーティに行かせました?」
「うむ」
「…フーン、」
その時見た彼女の表情は相変わらず無表情であったけれど何かを感じ取れた。…これは、憎悪、?
▽▽
うーん微妙だなあ。
([∂]ω[∂]){あとがきがそれでいいのかい
(´^ω^`){いいんじゃない?
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