夜道の妄想癖






あるーひっ、帰宅中っ、へんたっいに、でああった。コンビニ出ーてーすーぐーにー、変態にーでーあーあったー。






「ぎゃあああ出たああああ!!」



「いまりちゃん酷いわあ、そんなお化け出たー!みたいに言わんでくださいよー」



「お化けより酷く恐ろしいよあんたは。」



「えっ、えーっ?!何かそれミイラかなんかと間違えてへん?俺、甘くとろけそうな男なんに!」
「そのまま溶けて海に帰ってくださーい」



会話だけ聞いたら明るく朗らかに変態と話をしているようにも思えるが、この状況は如何なものだろうか。コンビニの帰り道、少し入りくんだ住宅街、当然辺りは真っ暗だがちょうど斜め前にある電灯はチカチカとついたり消えたり状態。


…その下には消えかかった電灯に照らされ、何故か寝間着姿な志摩廉造の笑顔が1つ。…恐ろしい以外の何ものでもねーよと倒れたくなる。



「何で寝間着、しかもピンク。」



「いやー、いまりちゃん帰る時間を調べてな?そんで出てきたんや。」



「回答になってない上に気持ち悪いことキイチャッタヨキモイ!!」



この頭も外見もピンクな男はどうやらストーカー属性も持ち合わせているようだ、何て恐ろしいんだろうか私今日無事に帰れる気がしない、とりあえず勝呂召喚したい。




「仕事で疲れてはるやろ?」



「24時間労働より君に会う方が疲れるかな!」



「今さら君とか呼ばんでも…廉造っとか言ってもらってもかまへんのにー!」



「あー3ヶ月分疲れたー!チオビタ箱買いしなきゃなー!」



「まあそういう事やし俺のベッドで休憩していかへん?」



「会話のキャッチボールができない…だと…?!!」


「あ、いや別に下心でゆーとる違いますで?ベッドの上で男女の営みとかエッチとかセックスとか性交とかにゃんにゃんとかちょめちょめとかそういうやましい事なんかひっとつも考えてなくて…」
「もう逝けばいいと思う。」



「もうイけばいいと思う?!!まさかのいまりちゃんが上なん?!…いまりちゃんそういう趣味あったんなら早く言ってくださいよー、準備せんとあかんことありますし…、いやちょっと考えなおしましょやいまりちゃん。強気ないまりちゃんも興奮するけど、スカートたくしあげて俺に無理やりパンツ見られて涙目で恥じらういまりちゃんの方が興奮すんねん、やばいわ想像しただけで勃「お巡りさん助けてくださいいいい!!」」



叫びながらその場をUターンして違う道から家まで全力疾走、今までにない恐怖体験である。古畑さんなんか目じゃないやい!



変態ファイル5

(あー気持ち悪い気持ち悪い、…あ、勝呂くん?聞いてよさっきさあ、!)
(今忙しいねんまた明日な)
(切られた!?)



▽▽


変態というより気持ち悪い志摩さんになってら(´^ω^`)


0713