ピンクピエロは何者ですか?




遊園地、昔はよくお母さん達と来ていたなあ。建物が小さく見えてはしゃいだ観覧車に速さのあまり撃沈したジェットコースターに回しすぎて数分直立できなかったコーヒーカップ。昔行っていた時に伯父さんらしき人がいた気がしたけどその伯父さんはどこでもドア鍵をくれた伯父さんなのかはわからない、ぶっちゃけると違っていてほしい何か嫌だ。…ごほん、とにかく遊園地は居るだけで楽しくなれる場所だ。…なのに、




「…寝坊したてへっ!」



そう、遊園地で何やら課外授業があると授業で聞いてテンションだだあがりだった私は昨晩うきうきしすぎて中々寝つけず今、ベッドの上だ。時計を五度ほど確認したが今は10時、やべえすでに1時間遅刻だ。



「な、何で起こしてくれなかったの先生…!」



普通一緒に行くものじゃないのか、いないとわかったら待つものじゃないのか、お前は悪魔か!魔王か!あんぽんたんか!



「うう、どうすりゃいいの、ここらへんまったく知らないよ!」



「お待ちしておりましたよ、春日いまりさん?」
「うわっ?!」



半べそ気味な私はベッドの上でどうしようか考えていた。確認ついでにこの部屋には私しかいなかったドアが開く音はしなかった人の気配なんてなかった、のに。視界にはピエロが一人、もう少しで叩き起こすでした、と茶目っ気たっぷりに言うピエロが、一人…



「ぎゃあああああ先生ええええ燐くんんんん?!へ、変質者がインマイルーム?!」



「変質者とは失礼な。私はメフィスト フェレス、この学校の…」



「うわああああ名前から怪しい人がいらっしゃったああああ助けてネイガウス先生ええええ」



「…騒がしい人間だ、」



色々パニックで首を左右に振るパニック状態な私にピンク色のピエロがつかつかと音をたてて近づいてきた。何てピエロだ、あの帽子から鶏を出してどうする気だ唐揚げにしてレモンじゅってして食べるの?私も食べていいの?ジューシーなのどうなの?



「残念ですが私ならタコを出して踊り食いを楽しみます。」



「何て粋なピエロだ。」



自分でも訳が分からないがこのやりとりですっかり落ち着いてしまった。どうやらこのピエロ、この学校の理事長さんらしい。そして寝坊した私を迎えにきてくれたらしい、何て粋で良いピエロなんだ。



「とりあえず行きましょうか」



「あ、朝ごはんがまだ。」



「用意しておきました…ホルモン焼き。」



「難易度が高い朝食っすね、ノーサンキューです」


「残念ですね、では私が頂きましょう。」



「…ちくしょう何か美味しそうだなっ少し下さいな!」




Q ピンクピエロは何者ですか?


(あげませーん)
(何て酷い)
(このおむすびも玉子焼きも私が食べます)
(そっちがメインか!?酷い!)