体がかなり臭いますか?
「…づ、がれだ」
ぼふん、とベッドに倒れこめばメキッと嫌ーな音が聞こえた気がしたけどもうどうでもいいとにかく疲れた…俺は燃え尽きたぜ明後日のジョー。
怪しいコスプレおじさんかっこ私の祖父と名乗るおじさんかっこ閉じるからこのどこでもドアならぬどこでもカギーあれ、何か語呂悪いな。まあそれはおいといてこのカギのせいでこんな所に来るはめになっちゃったけど、あの正十字学園に私が!って浮かれてた。
いやあね、本業を忘れてたのさ、あれだあれ、奥村雪男曰く「祓魔師になってもらいます」っていうあれだ。祓魔塾ったってまあ普通の塾みたいなもんさって思ってたのに…
「うう、臭いよ私…」
「確かに臭いですね」
「っわ、部屋にまで充満してんなー、」
「むっきいいい帰れ!こんのあほんだらあああ!!」
ガチャリと開く音と二つの声に勢いよく起き上がって扉の前でマスクをして立っている奥村雪男とけらけら笑っているその兄を睨めば、今時むっきいいいとか言う人がいらっしゃるんですね、とマスク越しに嘲笑。…あかん、殺ってしまいたい。
「そもそも奥村雪男っ!あんたのせいでしょうが!」
「前から思っていたのですがフルネームで呼ぶな、上から名前を言われているみたいでヘドが出そうなので。」
「ぐっ…じゃ、じゃあ奥村センセ、?」
「よろしい」
「あああむかつくううう」
「まーまー落ち着けって!とりあえずファブリーズ、使え!…つーか風呂入れよ」
「わああああありがとう燐くん私リセッシュ派なの!」
ぱあああと目を輝かせて指を組み燐くんを見つめれば、わがまま言わないと奥村先生が直にファブリーズしてきた、ん、ファブリーズするって動詞…?
「…わあ、また強烈な臭い。」
「ううう…奥村先生が手え滑らせたのが全ての元凶ですよお…私死にかけたんですから、」
「馬鹿おっしゃい、貴方がはしゃぐからでしょう。」
「いやー、俺が初めて塾に来たときもあのくっさいの溢して大変だったんだぜー!」
「笑い事じゃないよ!!」
顔の前で両手をわなわなと震わせながら今日の出来事をつらつらと語っていく。…そう、今日行った初めての塾。とりあえず奥村雪男が先生だってことに驚いた。で、いまりさんは魔障の儀式からとか言ってどす黒いビンみたいなの出したからそれ何ですか、それに魔障って何ですかとピョンピョン跳ねていたら先生にぶつかってその液体が服にかかった…
「…んじゃないですよね先生、「うるさい」って顔目掛けてかけてきましたよね、何化け物の血を女の子の顔にかけてんだ我えええ?!!」
「そうでしたっけ。」
「勝呂とか目が飛び出そうだったな!ビョーンってよ!」
「だから笑い事じゃないよおおおお!!」
泣きながらそう叫ぶ私の声は古びたこの建物内に響き渡った。
Q体がかなり臭いますか?
(しかもその後いきなり撃ち始めるし…撃たれるかと思ったよ!!)
(いまりさんがゴブリンに見えたので、つい。)
(つい、じゃないよおおおお)
(子猫丸の目が飛び出そうだったな!)
(だっから笑い事じゃないからあああ)
▽▽
女の子出し損ねた…!次は原作ネタを混ぜてみようかなと。
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