成り代わり! | ナノ
※ロココ成り代わり2・女主





「あれ、なまえは?」
「え…タイヤ特訓してるはず、ですけど……?」
「それがさあ、いつものとこにも居ないんだよねー
全く、どこ行ったんだか……」



休憩中のケーンに寄ってきたマキシがそう呆れ顔で相談すると、ケーンは心配そうに、マキシは面倒くさそうに溜息をついた。

もし、これがゴーシュかウエンディにでもバレれば、もっと面倒くさいことになる。

そう思ったマキシが辺りを見渡せば、いつの間にか話に参加していた例の二人が居て―――――



「なんだと…!」
「またどっか行ったのか…!!」



既に面倒くさいことが起こっていた。



「勝手に出歩かないようにあれだけ言っておいたのに…!」
「まあ、……予想はしてたけどな」
「あれ?なまえは?」
「……また半端なタイミングに出てくるよね、シンティは」
「マキシ、いきなりひどくね?!」
「うるさいよ、半パーマ」
「な、なんだよそれ!」
「まあまあ、マキシさん
落ち着いてくださいよ」
「これが落ち着いていられるわけ?
これから、絶対修羅場だよ…!」
「!あ、あれ、お二人は……?」
「探しに行って来るってさ、
何だ、またなまえいなくなったのか」
「?!
ちょ、ちょっと、静かにしてくれる?」
「はあ?!俺、何かした?!」
「マキシさん、もう諦めましょうよ
………とりあえず、なまえさんが帰って来るまで、心の準備でもしてましょうか」
「「はあ………」」



チームのことはチームの責任。

たとえそれが破ったのがキャプテンだとしても。



残されたリトルギガントのメンバーは、頭を抱えた。

今日も…長い説教が待っていそうだ。















**********





場所は変わってライオコット島・ジャパンエリア―――――



「それでね、ダイスケが……!」
「「なまえ!」」
「び、びっくりしたー!
……あれ?何で二人が…?」



イナズマジャパンの寄宿舎・宿福の食堂で休憩していたジャパンメンバーに混じって、談笑していたなまえは、急に後ろからかけられて声に驚いた。

振り向けば、ありゃ不思議。

どうして、ウェンディとゴーシュがいるんだろう。

二人はコトアールエリアで、自主練習をしていたはずなのに。

なまえがそう尋ねると、お前を探しに来たんだとウェンディに怒られてしまった。



「だって、今日練習午後からだし……」
「だからって、みんなが自主練してるのにキャプテンのお前が居なかったらしまらないだろ?!
というより、俺のやる気が出ない」
「…すみません」



後者は呟くくらいの大きさだったからなのか、ウェンディの言葉はなまえには届いていなかったが、ウェンディの隣に立っていたゴーシュは賛同するかのように頷いていた。



「とにかく、早く帰るぞ」
「えぇー…せっかく楽しかったのにぃ」
「そ、そんな顔してもかわいいだけだ!」
「?
何言ってんのウェンディ」
「だぁー!これだから鈍感は!」
「どんかん……?」



「なまえ!
もう帰っちゃうのか?」
「マモル……わたしはまだ居たいんだけど……」



ちら、となまえは自分の幼馴染達を振り返ると、明らかに不機嫌そうな顔をしたウェンディと。

あれ、ゴーシュは?

キョロキョロと辺りを見回したなまえの視界が、突然少し高くなった。



「あ、れ?」
「強制手段だ」



ゴーシュに―――――俗に言う姫抱きをされたなまえだったが、たいして気にしていないのか、あははと笑い飛ばしていた。

だって、小さい頃からダイスケにしてもらってるし…。



「ゴーシュ…?
もう、わたし子どもじゃないんだから、自分で歩けるよー!」
「だからといって、帰る気はないんだろう?」
「うぐ、何でバレて……マ、マモルー!」
「なまえー!」
「ったく、本当になまえは円堂がすきだよな」
「もちろん!
サッカーやってる人に悪い人はいないよ!」
「やっぱりそうだよななまえ!
俺もそう思ってたんだ!」
「はあ…でた、なまえ節」
「あれ?ウェンディ信じてない?」



「こら、ウェンディまでなにやってんだ
早く帰るぞ」
「もう!
何でゴーシュはそんなに帰りたいのよー?」















神さま似


(なまえを虫どもから守るためだ)
(虫…俺たち、虫?!)
(ひ、ひどいよゴーシュ!)

((こいつら意味わかってないな……))












芹様へ
特にご指定がなかったので、我が家の成主にしました
なんかオチがよく分からない感じに…迷宮に入ってしまったようです(;´∀`)

遅くなってしまってすみませんでした!

3周年企画:芹様のみフリーでした!

お題:alkalismさまより


12_04_06


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -