直の先は…(レオ紅R)




*要注意*







「っあ〜…、疲れた…」

三日間の潜伏任務を終え、俺は自室のベッドに倒れ込んだ。
ふかふかの羽毛布団が気持ちいい。
標的の組織に潜り込み、情報を持ち出してくる、一見穏和な任務でも、前線で戦うのが主な俺にとっては大分神経を使う任務だったため、いつも以上の疲労が来ていた。

「もう報告は後でいいか…」

俺が帰っていることは月も知っているだろうし、もう何より眠い。
目を閉じ、ゆっくりと深い眠りに落ちようとしているときだった。

―ガチャッ、バタン。

「…、?」

突然、扉が開いて誰かが入ってくる。
しかし眠気の方が勝った俺は、誰が来たのか確認することも面倒だと思ってしまった。

だからかもしれないな、こんな状態になったのは。
隙だらけだった俺が悪かった、と。







「むんっ、ん…レオぉ…っ」
「…、…なぁ…紅…どうしたんだよマジで…」

いつもなら、くわえるのも顔にかけるのも嫌がるくせに、やってくるなり俺に跨がりあっという間に脱がされこの様だ。
今は俺のを口一杯に含んで必死にご奉仕中の紅さん。

「おぃって…っ、紅…」
「ぷぁっ、あ…レオぉ…」

一旦口を離し俺の顔を見て名前を呼ぶ。
真っ赤な顔して…どうしたんだ、本当に…

「や…っ、レオぉ…お願…抱いて…っ!」
「おおぅ…。…直球だな、おい…」

若干引き気味の俺にすがり付いてねだる紅。
まぁ、俺も久々だし、若いし、何より紅のこんなやらしい姿を見せつけられて我慢できるわけないんだけど…

「ちゃんと答えな。何で、こんなことするんだ?」

それまでは手を出さない、と言う意味も込めて少し強めに言う。
すると観念したのか、息を荒げながら紅は話し始めた。

「さっき、…ぁっ…要さまに…誘われて、ちょっとだけ、酒…飲んでた、らっ…ぁう…身体…熱くなってきて…」

また要さん絡みかよ…。
どうせ媚薬かなんか入れられて、美味しく食べられた後に足りなくなって俺んとこ来たってことか。溜め息をついて呆れていた俺だったが、紅の話しはまだ終わってはいなかったようで、再び口を開き始めた。

「でも…」
「…?」
「レオに、抱いて欲しかった、から…来た…の…」
「…。」
「淋しかった…ぁ…」

どうやら、俺の思い違いだったようだ。
半分な。
紅は要さんに薬盛られた後に、すぐ俺の部屋に来たらしい。
あれだけ慕っているはずの要さんがいるのに、素直になると一番に俺の元へ来るとは。

ちったぁ自惚れても、いいのかね。

しかも、俺が任務でいなかったため淋しかったと…。
可愛くなっちまって、まぁ。

「話してくれてありがとな。代わりに、最高に悦くしてやるよ」

俺の上にいた紅を優しく後ろに押し倒し、膝裏を持ち大きく足を開かせる。
慣らしてはいないが、紅の秘部はヒクヒクと収縮し今か今かと待っているようだった。

「淫乱狐が、三日分の欲求受け止めやがれ!」
「ひあっ、あ…ああぁ!」

一気に腰を進め奥のいいところを何度も突いてやる。
その度に紅の口からは女のような声があがり、よりいっそう俺の興奮を誘った。
グチュっとやらしい音をたてながら美味そうにくわえ込んでいる。

「紅…気持ちいいか…?」
「あんっ、んぅ…」

耳元に近づき甘く囁いてやると、ビクッと身体を震わせながら何度も首を縦に振る。
いつも以上に素直な紅に気を良くした俺はさらに激しく腰を振り責め立てた。

「ああっ、あぅ!れぉ…ダメェ、激し…いっ…やあぁ!」
「激しいのも好きだろ…。おら、イっちまえ!」
「ひぃっ、あ…あああぁあっ!」

前と後ろを責められ限界が近かった紅は、奥を突けば呆気なく達した。

「…くっ…」

その時の強烈な締め付けで俺も耐えられず、紅の中に何度かに分けて注ぎ込んだ。








「いい加減、紅であそぶのは止めてください!」
「あぁ、君んとこちゃんと行けた?」

あの後、一回じゃ足りないと言う紅に口移しで鎮静剤を飲ませ落ち着かせると、寝たことを確認してから要さんの部屋へと俺は向かった。
俺が来ることは予想済みだったらしく、特に驚きもせずに迎えられたのが腑に落ちない。

「…食べてないでしょうね…」
「つまみ食い、したかったんだけどねぇ…。真っ先に君のとこ行っちゃったから」
「なら、いいんですけど…」

じとりと疑いの目を向けるが、要さんは微笑んでやり過ごしただけだった。
この人は、紅が反抗しないことをいいことに好き勝手しやがるからな…海神とかよりよっぽどたちが悪い。

「でも、意外だったな…」
「…何がです?」
「あれだけ僕のこと好きな紅が、僕に抱いてと来なかったことがね、ちょっと意外だった」

ちゃっかり過去形にしない辺り、案外この人も本気なんじゃないかとか思ってしまう。
しかし、紅を好きなのは俺も同じな訳で。

「当然ですよ」
「…?」

そう言いながら立ち上がり、扉へと歩いていく。
ドアノブに手をかけ、入り口を開きながら俺は言った。

「紅が選んだ恋人は、この俺なんですから」
「…、へぇ」
「あんたにだって、渡さない」

ーバタンッ

えらい人に喧嘩を売ってしまったなと、後になってから心配になってきた。
でもまぁ、本当のことだからいいかと自己完結をして、そろそろ愛しの彼が目を覚ます頃だと思い、俺は早足で自室へと戻っていった。


おわり



◇◇◇
ただ抱いてとすがる紅が書きたかったんだけどな…(←

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