モラトリアム[moratorium]‐青年が成熟した社会人に達する前の猶予期間。 青春。そんなものは良く分かりませんが、いつの日か見た空のように、いくつもの表情を見せる強いようで儚い青少年のお話を書きたくて。ありがちなテーマだけれど、形にしておかないといつの間にか忘れてしまう気がするもの。そんな曖昧なものを、ここにしたためておきます。どれも一話完結ですのでお気に召されたタイトルを読んで頂けたら。人間、揺らぐばかりじゃ、ないんです。 ▽人物紹介 ♂松野ユキト (ぼく/きみ) 平々凡々な高校生。心から好きだと言えるものがなければ、これと言って嫌いなものもない。ニヒリストを気取りたい。リサとは幼馴染み。 ♀立花リサ (わたし/きみ、あなた) 現役女子高校生シンガー。学業と歌手業を両立させる優等生。バラード曲と可愛いものが好き。恋をしたいお年頃。ユキトとは幼馴染み。 ♂鞍馬セイヤ (俺/お前) ユキトのクラスメイトで、大人しく目立ちたがらないユキトにも何かと絡んでくる。根は良い人。茶化すような口調で話す。頭が弱い。 ♀樋口モエノ (私/あなた) 我らが委員長さま。成績優秀で教師には信頼されているが、生徒からは好かれていない模様。清楚系女子。過去に何かあったらしい(ミナセ談)。 ♂篠宮ケイ (僕/お前、あんた) 毒のある喋りをする男の子。少々背が低いことがコンプレックスで、頭を撫でる奴には頭突き。両性愛者であることを知っているのはユキトとミナセのみ。 ♀早川ミナセ (あたし/お前) 仲間内ではお姉さん的ポジション。何かと頼りにされることが多く、強がりで頑張り屋な半面、自己犠牲に走る一面も。友人達のの良き理解者。 back |