なんにも起こらない日常もなかなかに楽しいけど、何かイベントや愉快な事件(一年は組のよい子たちがやらかすああいうの)がある非日常もいいよね。 非日常っていつもと違うからなんかわくわくしちゃうって話。 だから人は恋愛沙汰とかに首をつっこみたがるんじゃないかなーなんて思うんだ。 ほら、友達に好きな人できたら手助け(という名のちょっかいお節介)したいとか、その二人を眺めてにやにやしたいって子いるじゃん?あんなかんじ。 野次馬好きな人は非日常を求めてる人。日常のルーチンワークから飛び出したい人。 本が好きな人はお話の中の非日常を求めてるひと。少しの間現実と違う世界を楽しみたい人。 さっきも言った恋愛沙汰に首をつっこみたい人は身近にある非日常を求めてる人。くっつけたらたまににやにやしながらからかったりするけどそれくらい。 そんなかんじかな?もっといろいろあるだろうけど思いつくのはこれくらい。他になんか思いつく? 沈黙がいやで思ってることをつらつらと述べていったら次屋くんは面白そうにそれに頷いた。 「いや、ないな」 「そっか」 「名字って面白いこと考えつくよな」 「そうかなあ」 「うん。この前も鉢屋先輩とそんなかんじのこと話してただろ」 「あー、食堂で?」 「そうそう、なんだっけ・・・」 「人は思い込みでいくらでも体調悪くなるし病気になれるって話だったと思う」 「そうそれ!面白かった」 「それはよかった」 聞かれてたのか・・・うわあ恥ずかしい。 綾部先輩の掘ったターコちゃんの中で次屋君と二人で仲良くおしゃべり。先輩はやく見つけてくれないかなー見つけてくれなくてもいいかも・・・なーんちゃって 「じゃあ、俺と落ちたのも名字にとっては非日常だな」 「そういうことになるねー、というか次屋くんとこうやって話してることも非日常だよ」 「そういやーそうだな。もしかしてこうやって話すの初めて?」 「たぶん」 「そかそか」 ふんふん頷きながら次屋くんは楽しそうに笑う。機嫌いいね。 「次屋くんなんかさっきから機嫌いいけどなんで?」 「ん?それはなー」 にこにこした次屋くんの目は獣みたいにぎらぎら。そういえば鉢屋先輩が前に「次屋には気をつけろよー」とかなんとか言ってたの忘れてたなんてこった 「そ、それは?」 「それはー」 ずいっと顔を近づけられて思わずうしろに後ずさる。あっここターコちゃんの中・・・おふう 「名字と話せてあわよくばちゅーの一つでもかませそうだと思っていろいろと企んでたから」 次屋くんは、意外と策士さんのようで。 「わー次屋くんってそういう子だったのー」 「好きな子以外は見向きもしないけどな」 「まじでか」 「まじまじ」 「実はわたしも次屋くんのこと好きだったり」 「まじか」 「まじまじ」 「じゃあ両思いだな俺ら」 「そうだね」 ちゅー ふわふわ空気は狼さんに食べられましたとさ 「次屋あああああああああああ!!おまっ私の可愛い後輩に何やってるんだああああああああ」 「あ、鉢屋先輩」 「せんぱーい引っ張ってくださーい」 「名前はなんでそんなに普通なの!?襲われる寸前みたいなかっこして!」 ああ、うん。鉢屋先輩まじお母さんみたい。 「でも先輩俺ら両思いですから」 「なん・・・だと・・・?!おめでとう赤飯炊いてやろうか!!」 「やったー」 「今日のご飯は豪華だー」 ------------------------------------------ 最後の最後に出張る鉢屋おうふ・・・ gdgdでごねんねうおう・・・_(:3」∠)_ ちなみに名前ちゃんは三年くのたまで学級委員会所属なので鉢屋と仲良しなのでした。どうでもいい豆知識だね! |