彼は女子力が高い
「ねえ、ギャリーってなんでオネェ口調なの?」
「え?さあ…なんでだったかしら」
「体は男だけど中身は女なのーってやつ?」
「うーん、そういう訳でもないんだけどね」
「もしかして女の子より男が好きとかそういう…」
「違うわよ、ちゃんと女のアンタと付き合ってるでしょ」
「…じゃあまさか、油断させて女の子に近付いてセクハラハーレムするために…」
「普通彼氏にそんな事言う?」
「違うの?」
「違うに決まってるでしょ」
「じゃあなんでなの?」
「自分でも解んないわよ、忘れちゃったんだもの」
「何それー」
「昔は普通に男口調だった筈なんだけどね」
「えっ、そうなの?」
「そうなの」
「へえー意外!そんなに女子力高いのに」
「女子力って…」
「だってだって、表情とか仕草も可愛いし、マカロン好きだし、発言も女子だし、吃驚した時とかもうどう見ても…」
「アンタねえ…」
「ギャリー、私より女子力高いよ、寧ろもう女子だよ」
「…言ってくれるじゃない…」
「だって、ギャリーが女の子みたいだから、」
「そこまで言うなら」
「…へ?」
「見せてやろうか?俺の、男らしい所」
「え…ぎゃり、ちょ」
「後悔すんなよ」
「ちょ、まっ…いやああああああああああ」
「うふふ、ご馳走様でした♪」
「うう…もうお嫁にいけない…」
「心配しなくてもアタシが貰ってあげるわよ」
「…ギャリーのばかああああ」