ふたりの関係
稲ギャラ 葵夢SS
友情、ちょっとお下品ギャグ風味
「ねえ、葵ちゃん。みのりちゃんってさ、マネージャーの仕事してないよね?」
「そういえば、そういうところ見た事ないわね」
「じゃあ何してるんだろ?」
「ううん…水川さんって、いつも監督の側にいる気がするけど」
「監督の助手、的な?」
「でも、監督の仕事を手伝ってるって感じでもないのよねぇ」
「じゃあ、マスコット的な?」
「ごめん意味が解らない」
「でもさぁ、なんていうか…私達みたいに選手のサポートの為に連れてきたって感じではないよね」
「確かに、なんだか以前からの知り合いみたいっていうか…」
「親子?」
「にしては似てないでしょ」
「でも、あの年で女子中学生と知り合いって………はっ!」
「えっ、なに急に……あっ」
「あ、葵ちゃん…もしかして、みのりちゃんって…」
「いや、まさか…流石に無いわよ…多分」
「でも、結構好きそうな顔してるよ?」
「好きそうな顔ってどんな顔よ…」
「みのりちゃんってなんかS嬢っぽいし…監督もほら、よく見るとMっぽいし…」
「待ってそれすごくアウト」
「でも、みのりちゃん大人っぽいし、あるかもしれない…いや、あるよ、きっと!」
「だ、だけど、中学生だし…」
「今のご時世、年なんて関係ないんだよ…いや、寧ろ重要だよ、中学生だからこそだよ。JCの需要を甘く見ちゃいかん!」
「そ…そうなのかな…」
「そうだよ!だって、監督って選手や私達とみのりちゃんの扱い違うじゃん」
「じゃあ、水川さんは、やっぱり…?」
「うん、やっぱり…」
「「監督の、愛人……!」」
ふたりの関係
それからしばらく、私達はなんだか二人に近付けませんでした。