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兄貴にオフを訊ねました。




「ねえ兄貴、次のバレー部のオフ、いつ?」

「えっ?俺のオフのこと!?」

「いや、青城のオフのこと。いつ?」

「つ、次はね!来週の月曜…あっ、今週末の土曜は体育館点検あるから、午後から丸々オフだよ!!」

「ふーん。分かった」

「ねえなまえ、もしかして烏野も土曜日オフなの!?」

「そうだけど」

「じゃ、じゃあ!もしかして、お兄ちゃんと一緒にお出掛けしてくれたり…」

「は?なんで兄貴と出掛けなきゃなんないの」

「えっ!?だって、今俺のオフ聞いて…」

「いや、兄貴のオフじゃなくて、青城のオフって言ったじゃん」

「それどっちも一緒…えっ、待って、まさかうちの誰かと出掛けるつもり!?」

「あ、そろそろお風呂入んなきゃ」

「ねえちょっとなまえ!?誰!?いったい誰と行くの!?お兄ちゃん許さないからね!?」










国見にオフを訊ねました。


「あ、もしもし国見?私だけど」
『どうしたの、なまえから電話って珍しい』
「ん、土曜の午後、オフなんだってね?もう予定入ってる?」
『いや、まだないけど』
「その日うちも午後からオフだからさ、遊びいかない?久し振りに、金田一と影山と四人で」
『…別に、いいけど』
「よかった!こないだモールに新しく入ったお店、見たいのよねー」
『わかった。なら昼飯あそこ行こうよ、最近出来たバイキング』
「あー、焼き肉だっけ?いいけど、国見が肉って珍しいわね」
『あそこ、デザートの種類、かなり多いらしいよ。ケーキとか』
「うそ、マジで?行く行く、そこにしよ」
『じゃあ昼飯は決まりな。あと、あの辺行くんだったら、新しいシューズ見たいんだけどいい?』
「いいわよ別に、どうせあいつらも行きたがるだろうし」
「なまえ、暇じゃない?』
『平気。多分私も色々連れ回すし、ついでだから部活の備品も見るわ」
『そう、ならいいけど』
「ん。あ、そろそろお風呂入らなきゃ。影山には言っとくから、金田一に連絡お願いね?」
『了解』
「…あ、それと」
『何?』
「兄貴には絶対言わないでよね!」
『うん、分かってる』

言われなくても、バレたら面倒だから絶対言わない。