01
烏野高校に入学しました。
「あ、影山、おはよー」
「おう、なまえ」
「アンタ、本当にちゃんと合格してたのね」
「おいどういう意味だそれ」
「別にー。あ、クラスもう見た?」
「いや、まだ見てねえ」
「じゃあ一緒に行こ」
「おう。そういえばお前、また男バレのマネやるだろ?あとで一緒に体育館見に行こうぜ」
「え?何言ってんの、行かないわよ。私は女バレのマネージャーやるって決めてんの」
「はあ!?女バレ!?」
「そう。女バレ」
「なんで女バレなんだよ、男バレ来いよ!」
「絶対に嫌。何のために私が烏野まで来たと思ってんの?」
「俺とバレーやるためだろ!?」
「何その青春っぽい理由。んな訳無いでしょ、私は男バレが弱いからここにしたの!外で兄貴と顔合わさない為に!」
「…今の烏野って、そんなに弱いのか?」
「(食い付くとこそこかよ)まあ、昔は確かに強かったけど、最近は低迷してるみたいよ。今は人数も少なくて、影山お目当ての烏養監督もまた辞めたらしいし。"墜ちた強豪、飛べない烏"。なんて、聞いたことあるでしょ?」
「そうなのか…」
「……ま、去年の試合見た感じだと先輩選手の素材は良さそうだったから、一年生次第でこれからどうとでもなるんじゃない?先輩達と一緒に、頑張ってみれば?」
「ああ…そうだな、頑張る。…今度こそ…」
「……うん、今度こそ、頑張りな」
「おう!じゃあ、なまえも一緒に頑張るぞ!」
「それは嫌」
影山に部活勧誘されました。
「えーっと、私のクラスは…三組か」
「あ、俺も三組だ」
「……(逃げ切れる気がしない)」