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兄貴が合宿所を襲撃しました。
「おい、なまえ!やばいぞ!」
「急になんですか、田中先輩」
「やばい!外見ろ外!」
「外?」
「青城の及川が…お前の兄貴が来てる!!」
「……はあ!?」
「なまえー!!出てきなさーい!!帰るよー!!」
「…あの馬鹿、なんでいるのよ…」
「男ばっかの合宿所に、女の子一人で泊まるなんて!!お兄ちゃん聞いてない!!許しません!!」
「大地、アレどうするべ?」
「うるさいし、ほっとく訳にもいかないよなあ…」
「すみません本当に申し訳ないです今すぐ黙らせてきます」
「大変だな、なまえちゃん…」
「ええい烏野め!なまえを出せー!!返せー!!俺のなまえをかえ「うるさい」なまえー!!」
「大声出したら近所迷惑でしょうが!なんなの?馬鹿なの?」
「だってなまえが出てこないから!お兄ちゃん心配で心配で!!」
「だからうるさいっつってんでしょ!大地さん、すみませんちょっと外出てきます」
「あ、ああ……頑張れ」
「で?なんで来たの?ていうか青城も合宿じゃないの?」
「うちは泊まりは連休後半だけ!こんな時間になっても全然帰ってこないから心配したよ!なんで教えてくれなかったのさ!?」
「こうなることが目に見えてたからよ」
「こんなところで男と一つ屋根の下なんて、何か間違いでもあったらどうすんのさ!」
「はあ?間違いって…何もないわよ。兄貴じゃあるまいし、うちには誰彼構わず手ぇ出すような人いないから」
「俺だって誰彼構わず手出さないよ!?でもなまえは可愛いんだから、あわよくばって下心があるかもしれないじゃない!いや絶対あるよ!!」
「ないよ!いい加減にして!!」
「ない訳無いでしょ!!こーんな可愛い俺のなまえが、壁一枚向こうで寝てるんだよ!?襲われるよ絶対!!」
「(ブチッ)……兄貴。これ以上キモイ事喚いて騒ぐつもりなら、私にもそれなりの対処法ってものがあるのよ」
「対処法ってなにさ!なまえちゃん最近反抗期なん「一くんと姉ちゃん、どっちに連絡してほしい?」!!?」
無事兄を撃退しました。
「お、おかえりなまえー」
「大丈夫だったか?」
「はい、多分もう二度と来ませんので大丈夫です。ご迷惑おかけしました」
及川三兄妹のカースト最上位は、姉ちゃん。