さあ、言っておしまい!
※会話文のみ
円堂、鬼道、春奈、夏未と飲み会。
なまえ「おにーさーん!ビールもうない持ってきてー!」
夏未「なまえさん、まだ飲むの?大丈夫?」
なまえ「何言ってんのよ夏未!当然でしょー、まだ7杯しか飲んでないのよ!」
鬼道「8杯だろ。生ビールばかり、よくそんなに飲めるな」
なまえ「うふふ、私お酒強いの!」
円堂「いや、確かに量は飲むけど、すぐに酔って絡むだろお前」
春奈「飲んだらテンション上がりますからねー、なまえ先輩」
なまえ「だって、皆で飲むの楽しいじゃん!」
夏未「そうね、楽しいわよね」
なまえ「だよねー!夏未も楽しいよねー!」
円堂「おいみょうじ、夏未に絡むなよ」
なまえ「えー?何よヤキモチ?ちっちゃい男ねー」
円堂「いや、違うけど」
春奈「あ、なまえ先輩、ビール来ましたよ」
なまえ「やっふー、私の生中ううぅ!ん、あれぇぇ?おにーさんよく見たらイケメンだねー、渋いねーかっこいいねー。彼女いるの?もしかして彼氏がいるの?」
鬼道「何を言っているんだお前は」
夏未「なまえさん、ちょっと酔いすぎじゃない?」
春奈「OLが店のおじさんにセクハラって聞いたことないですよ」
なまえ「いーじゃないのよ!普段はセクハラされる側なんだから、たまにはセクハラしたっていいじゃない!」
円堂「セクハラされてるのか」
なまえ「職場のハゲ上司にね!」
春奈「うわー、嫌ですねその職場!」
なまえ「でも他は皆イイ人だから今のところ生きていけてる。イケメンもいるんだよ!目の保養!」
春奈「イケメンいるんですか、どんな人ですか?」
なまえ「えっとねー、一言で言うなら風丸系イケメン」
春奈「あ、もうそれだけで良さそう」
なまえ「仕事出来て気遣いも出来て優しいんだよ。職場の女性陣みんなメロメロだからね」
春奈「なまえ先輩、もしかしてその人のこと好きなんですか!?」
なまえ「えっ?いや、そりゃあカッコイイしいい人だけど、好きとかではないよ」
春奈「なんだー、つまんない」
なまえ「つまんないってあんた」
円堂「そういえば、みょうじって彼氏居ないのか?」
なまえ「は?んなもん居ないよ!居る訳ないでしょ!うるさいわ!」
円堂「逆ギレすんなよ!」
なまえ「あのねえ円堂さん……円堂さんには夏未嬢が居るからいいわよ……でも私は生まれてこの方独り身なの。一人じゃデートもキスもにゃんにゃんも何にも出来ないのよ!!」
円堂「にゃんにゃんまでは聞いてないけどな」
春奈「えっ、ていうかなまえ先輩、まだフリーなんですかあ!?」
なまえ「まだって何よ、ええそうよフリーだよ!どうせ彼氏いない歴イコール年齢だよ悪い!?」
春奈「いや、別に悪くはないですけど…なんか意外っていうか」
夏未「なまえさんって、学生時代からとても人気があったわよね」
春奈「そうなんですよねー!可愛くて人懐っこくて、男女問わずモテてたし……正にマドンナって感じでしたね!」
なまえ「えっ……はあ!?いやいやいや!やめてよマジで私そんなんじゃないし!」
円堂「でも言われてみれば、みょうじのこと好きっていう奴多かったよなー」
なまえ「えっ、円堂までそんなこと…!」
円堂「だって、サッカー部の奴らも、お前が好きな奴いっぱい居たらしいぜ?」
なまえ「へあっ!?ううう嘘だ!そんなわけない!大体、らしいぜって既に不確定要素!よって真っ赤な嘘である!」
円堂「本当だって!まあ当時は全く知らなかったけどさあ」
春奈「私の友達にも、なまえ先輩狙い、結構いましたよ。女の子もね!」
円堂「女の子も?」
鬼道「そういえば、中学の卒業式の日、後輩の女子に告白されてるのを見かけたな」
夏未「私も、男子と女子の二人から同時に言い寄られてたのを見たことあるわ」
春奈「バレンタインは毎年大豊作でしたしねー」
円堂「男の手作りチョコも貰ってたよなー」
なまえ「ねえもうやめて恥ずかしいしぬ」
春奈「あれだけモテてたのに、中学も高校も、大学でさえも彼氏居なかったとか、未だに信じられませんね!」
なまえ「う…」
円堂「あー、それ本当に不思議だったなー。なんでだ?」
なまえ「いや、なんでって言われても……」
夏未「そりゃあ、中学の時からずっと好きな人が未だに振り向いてくれないから、よね」
なまえ「なっなななな夏未!?なに言って…!?」
春奈「えっ、なまえ先輩好きな人いたんですか!?」
夏未「え?あら…?だから今日の面子なんむぐっ」
なまえ「夏未ちょっと黙って」
春奈「え?面子?え?もしかしてなまえ先輩って…!?」
なまえ「うるさいうるさい!春奈もちょっと黙って!」
円堂「なんだよー、みょうじ、好きなやつ居たのか?」
鬼道「……そうなのか。初耳だな。誰なんだ?」
なまえ「黙らっしゃい!!」
円堂「いいじゃねえか、教えろよー!」
鬼道「そうだ。減るもんじゃないんだ、言え」
なまえ「ちょっ、絡むな!ていうか、あんた達酔ってるでしょ!?」
円堂「酔ってねえよ!なあ鬼道ー?」
鬼道「ああ、大丈夫だ。言え」
なまえ「嘘だ!つーかニヤニヤすんな円堂!そんで鬼道はなんでちょっと不機嫌なの!?絶対酔ってるじゃん!!」
春奈「なまえ先輩だって酔ってるじゃないですかー」
夏未「その勢いで言ってみたらいいんじゃない?」
なまえ「誰が言うかああああああ!!」
さあ、言っておしまい!
(貴女の一途な十年が、やっと実るのだから!)