6:嫉妬

強まる雨足が、
時間の経過を訴えていた。







「はぁ…はぁ…」


見慣れている筈の、
あの色が忘れられない。







戻らなくては。



頭の片隅で思いながらも足は動かない。


理由も分からず息を切らしていた。

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