7:残酷な造り

傷が残らない
貴方達の身体は

残酷な造りをしている。


傷めつけられ
命を絶たれて

それでも痛みを忘れ
動き回れと
催促するばかりの器。








「…化け物…か」

そう呟いて。
未登録は振り向きもせず歩き続けるエンヴィーの後を急いで追いかけていった。





逃げる勇気がないから此処にいて
時々貴方を追いかけて。



怖いのに擽ったい。



とても変な感じがした。






目を逸らしたのは血が怖かったんじゃない。
両親のことを思い出した訳でも。


あの頃から私は、


貴方を、化け物だなんて思えなかったんだ。
















「…未登録」





「そろそろ帰ろうぜ。風が冷たくなってきたし」









「待ってエド、もう少しだけ…」





空は、ひとときたりとも同じ顔を見せなくて。

上空を泳いでいた一羽の鳥は、
いつの間にか番で飛んでいたかと思うと、目を離した隙にいなくなっていた。




吐いた息は白く咲いて、

冷えた空気に溶けて消えた。









ねぇ、


貴方は忘れてしまったかしら。




私は思い出したよ。



あの日受け取った籠の中に




貴方との




出会いがあったこと。





to be continued...


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