=追加=

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悠晶

……オレ………アンタ、好きだ……
あっ、いや…その…変な意味じゃないからっ!

(頬を指先で撫でられた瞬間、ブワッと肌が粟立つ。不謹慎にも感じてしまったのだ。言われた事に頭が追い付かずコクコクと頷くことしか出来ず、口は思っていた事をペラペラと喋り、慌てて取り繕いプイッとそっぽを向き車の外の景色に目を遣り)

あ…ソコ左に入ってください。暫く走った辺りに目立つタワマンが見えますから。……聖寛の…今の住居です…

(説明しながら頭の中は先程見た困ったような笑みを思い出していて、本当にいちいち綺麗なんだよなぁ…とボォ…っと考えていて。)


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あら、恋心がわかってないわね
どんなモノだろうと棄てられないって事は未練しか無いのヨ
ちみっ子はそれでも離れなきゃならなかったって事

(アクセルを踏んで車が動き出す。
車内にBGMは無く、静かに運転する狢と相手だけ。
高級住宅街への道に入りつつ、スピードを落とし)

ちみっ子、また仕事中じゃない?
荷物だけ置いて帰ればいいかしら?
アタシは当事者じゃないし、今の顔見られたくないでしょうからね

(聖寛が憔悴している事もやせ我慢をしているのも、わざわざ言われなくとも理解しているからこそ一番互いに穏便に進むよう手伝っているだけにすぎなくて。
相手の頬を指でひと撫でし、ちょっと困ったように笑って)


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悠晶

ふぅ…ホント、なんでこんな…棄てればいいのに…

(行為の名残しか感じられない玩具の数々に、自分なら絶対断るのに…と、ブツブツと悪態をつくものの…聖寛にとってはどんな物であれ、彼との繋がりを断ちたくないのだろう。本当に厄介で不器用な愛し方だと深い溜め息をつく。そして運転席の一を自分は一体どんな相手とどんな恋愛をするのだろうかと無自覚に切なそうな表情で見つめ)


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重いのは全部運んだし、これで最後っと!

(軽い荷物ばかりを相手に運ばせ、重いものや大きなものを率先して車に乗せ。
部屋の鍵をかけてから、車に乗り込み)

さて、と
じゃあ、ナビは任せたわよ?
…オーナーを手伝わせなくてよかったわ。玩具だらけじゃないの、この荷物
まったく…


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悠晶

ひゃ…頭はやめてくださっ………

心情:[はあああっ!?今何…何をした?]

(頬に触れた感触が唇と認識するまで数秒かかった。ほんの一瞬だったが悠晶を完全に意識させるには充分な効力があっただろう。それが証拠に一瞬だけ思考が停止したし、顔は熱いし、何より身体が火照る。頬にあてた手をスッと二の腕まで下ろすとキュッと何かを堪えるように掴み、ハッと今此処が何処であるかを思い出してプルプルと頭を振って邪念を払うと纏めた荷物を置き忘れのないように気を付けながら一抱えの荷物を持って階下の店先に停めてある車へと運び車に積み込み)

ふぅ…あと二回位運べば終わるかな?

(ふと…階上を見上げて、やはり先程のキスが思い出されまたプルプルと頭を振って何をバカな…と独り言ちながら階段を上り今しがた出てきた部屋へ入り、やっぱり男の哀愁が漂う部屋だと改めて思う。あの男はあの男なりに本気で聖寛を愛していたのだ…と。スゥ…と深く息を吸い込むと部屋の中の聖寛の荷物をまた積み上げて持てるだけ持って玄関へ向かい、一の方へ振り返り)

狢さん、荷物は後それ一回で運べます?


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(鍵を借りたついでに、店の制服からカジュアルな私服に着替え。
店の表に回した車へ、最初の荷物を乗せてから相手の元へ戻り。
大人しくお留守番している忠犬のような様子に笑いそうになるのを堪え)

お待たせ
車、店の前に回してきたわよ
ちゃんと道作って待ってられてえらかったわね

(ぽふっ、と頭を撫でてやり、頬に軽く口付け。すぐに離れてしまえば、荷物を運ぶ為に持ってきた箱や袋をひろげはじめ)



狢、私服は革ジャンのライダースタイル



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