=追加=


◆お揃い、がいい
「髪が邪魔になってきたな…切るか」

目に入りそうになる前髪を二度、三度とかき上げていた店長が、鬱陶しげに呟いた。

「え?飛鳥が切るなら、俺も切る」
「あら、オーナーはまだ平気なんじゃないの?」
「そんなに気にはならないけど、飛鳥と違うのは落ち着かないから」

微妙に長さが違いはするが、ほぼ同じ。
不便に感じていないのなら、わざわざ同じタイミングで髪を切る必要はないのだが。

「前髪が邪魔だが…飛鳥はどのぐらい切りたいんだ?」
「せっかくなら後ろもスッキリさせてみようか?
飛鳥が格好良くなれば、アキ君が喜ぶし」
「…アキは良い。アキは。
だが、飛鳥を身綺麗にしてアイツが喜ぶのは気に入らん」
「う…いいじゃないか、少しくらい。
もう少し朝生田君と仲良くしてくれれば良いのに…」

自分勝手な店長の言葉にため息を落とし、オーナーが頬を膨らませる。
やれやれと、笑いながら狢藤が鋏を構えて見せ。

「グダグダ言ってると、切ってあげないわよ?」
「わ、わ、困る!
狢藤君でないと、そっくりに切れないんだから」
「そらそうでしょーよ。
普通の床屋で『互いに同じ髪型に』なんて注文したら嫌がられるに決まってんじゃないの」


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◆秘密の時間
「ん゛、飛鳥っ…も、もう少し強く、う」
「ダメだ。
強すぎる刺激の与えすぎは良くない」
「っあ、あ゛、で、でもお…っ」
「我慢するのは興奮するんだろ?」
「ん、んん゛っ!!」

バイブ機能の付いていないディ◆ドを深々と挿れ、パジャマの上着を着てはいるが下半身は丸出しで。
お気に入りの柔らかい枕にしがみついてはいるが、両目はしっかりと股間に向いていて。
双子の兄である店長に、パンパンに張りつめた雄を扱いてもらいながらピクピクと肩や背中を震わす。

男女共にモテて、恋愛経験数も多い店長とは違い、奥手で不器用なオーナーは自慰すら一人で出来ない。
…いや、極度の過保護を拗らせている店長が、思春期に上がる前から自慰経験をさせずにいたのも原因だが。
他人の手からでしか快感を拾えないオーナーは、男運も趣味も悪い。
幼少期からずっと店長の側で、店長を見て育ったからともいえなくはないけれど。

「っ、ふ…、うあ…も、もう…っ、むりい…」
「出して良いぞ、飛鳥。
片付けておくから早くラクになれ」
「っ゛ああ、あ…!!」

ギュウッとナカで玩具を締め付け、ビュックッと濁液を散らす。
イけた気だるさにベッドへ倒れこむオーナーの頬を優しく撫で、濡れた身体を綺麗にタオルで整えていく。
店長の思惑通りにMい受として育ちきった、可愛く可愛いオーナーの世話をする至福の時間を楽しみながら。


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