魔法のコトバ


めちゃくちゃ短い話です
SSSって感じ


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『おはようございます10代目!!』

「おはよう、獄寺君」


ねぇ、獄寺君知ってる?


俺ね、獄寺君に名前呼ばれるのドキドキするんだ

心がじんわり温かくなる

時々、浮かれて何もできなくなっちゃうんだよ

獄寺君に、10代目って呼ばれるの好きだよ

幸せを感じるよ


でもね、たまにね、思うんだ

俺の名前は10代目じゃないの

君が呼んでくれる、特別な、君だけの10代目は、好きだけど

それは俺の名前じゃないの


ねぇ、獄寺君知ってる?

俺がね、沢田綱吉って、呼んでもらいたいこと

沢田でも

沢田さんでも

ツナでも

ツナさんでも

綱吉でも

綱吉さんでも


どれでもいいから


君の10代目は名前で呼ばれたがってるの








ねぇ、10代目

『おはよう、獄寺君』

知ってますか?


俺ね、あなたに名前を読んでいただくのが大好きなんです

あなたが紡ぐだけで

とても、綺麗な響きに聞こえてくる

只、俺の名前を呼んでるだけなのに

毎日、そわそわしてます

早くあなたに会いたい

早くあなたに呼んでもらいたい


そう、思いながら

毎朝あなたの迎えに行くんです


でもね、10代目

時々、寂しさを感じます


よそよそしく、君をつけないでほしいって

あなたに、本当に名前を呼んでいただきたいって

隼人って、呼んでいただきたいって

そう思ってるんです


そんなことを考えながら

いつも、あなたの、隣を歩いてるんですよ








きっと俺達はこの先ずっとそう呼び合っていく


「獄寺君」

「はい、10代目」


10年経った今も


間の距離を埋めることなく過ごしている



『君が』『あなたが』



呼んでくれることはとても幸せで


とても特別なのに


どこか、寂しい



でも


きっと


俺達はこれからも

一緒にいるんだろう




『獄寺君』


呼んでもらいたくて


『10代目』


呼んでいたいから






だから


これはきっと


魔法のコトバ



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あとがき

意味の分からない作品ですみません

要は二人とも名前呼んでもらいたいんだけど一緒にいれるから別にいいかな!!みたいな(ぇ)

然り気無く距離を縮めるのを怖がってる説もあります←

七夕何も関係無い話ですみません

きっと2人の間に距離と言う名の天の川

いつか、その川に、コトバと言う名の橋を架けられるといいですね


あとがきでうまくまとめたつもりでいます


2011.07.07



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