片想い


10年後設定
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「隼人、はやとー?入るよ?………って、いないのかぁー」


ちょっと任務の話をしたくて隼人の部屋に行ったけど生憎不在だったようだ。いつもは俺に黙っていなくなることは無いのに………何してんだか。悶々とした気持ちでとりあえずベッドに飛び込んでやった。


「あーあ!!もう…せっかく任務、なんてきっかけ作って来たのに………………あ」

















───隼人の匂いがする───
















「って!何考えてんの俺!!気持ち悪っ!!」


自分で思って恥ずかしくなりながら顔を埋めた。それでも、いつもの煙草と、香水と……隼人と同じ匂いがする。


「寝タバコ止めろって言ってもやめないんだよなぁー」


せっかく心配して言ってるのに。本当は煙草も止めてほしいんだけど、吸ってる姿がかっこいいとか色っぽいとかよろしくないことを思ってしまうわけで……でもかっこいい隼人がいけないんだ、なんて自分を棚に上げてみた。


「はぁー………早く…帰ってこないかな、隼人………」


彼の…もういつから一方通行なのかも忘れた想い人の事を考えながら、俺は目を閉じた………





「…………………」


目を放した隙に瓜が逃げてしまいやっとのことで捕獲に成功し戻った部屋には………


「………10代目?」


いやいやいやいや待て。待て俺。何でここにあの人がいる。あれか、追いかけてる途中にすっ転んで後頭部を打ったがその時から実は夢を見ているんじゃないか。





「ん…………」


















……………………っ!!
やべえやべえ俺今何考えてた!!あの人に対してそんなこと思うなんて!!いや、でも夢なんだよな!?夢ならば……


「んん…は、や…と……」


…………どうやら夢じゃないらしい。古典的に頬をつねってみたが痛かった。何てことだ。しかし………しかし、今10代目は………夢の中なんだよな

10代目が寝ているベッドへと向かっていき


『───────………』


決して、本人には言えない言葉を囁いてシーツをかけてやり踵を返した。さすがにここで一服するわけにはいかない。


「おやすみなさいませ10代目」


静かに囁き、俺は部屋を出た。





……………………


「………なんで、直接言ってくれないのさ」


途中から目が何と無く覚めていた。そう、丁度彼の名前を呼んでいた気がする。そして近付いてくる足音で目覚め、この有り様だ。何だよ、この俺の想いはどうしてくれるのさ。


俺は不満を胸に抱きもう一度床についた。あの綺麗な満月を彼も見ているかなんて考えながら、先程彼が囁いていった言葉を思い出しながら………











────Ti amo 綱吉………



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あとがき
初駄文…と言いつつ実は二作目なんです

初めて書いたものは保存し忘れて消えてしまいました(^q^)それも獄ツナ甘々でした

10年間お互い両片想いもいいですよね、10年越しの告白が寝てるときとは何とヘタレ笑

2010.05.17



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