強くなる理由
俺がそもそも何で強くなりたかったかっていうと
「ランボおかえりー!!任務お疲れ様」
あなたの為だった
最初はお兄ちゃんだったのに
あなたがとても優しくて、笑顔が綺麗で、歳を重ねる度に自分の気持ちを自覚した
そう、俺はあなたに恋をしたのだ
俺は、あなたに認めてほしいだけだった
皆そうだと思ってた
でも
でも違った
「疲れたでしょ?今日はランボの好きなもの用意させてあげる」
「……………────」
「ん?何か言った?」
「……………いいえ、ありがたくいただきます」
ポーズを決めて、ウインクして、ニヒルに笑えば
「はあぁ……昔はあんなに可愛かったのにこんなになっちゃってぇ」
と苦笑いしつつも撫でてくれる。そこで俺が抱き締めて
「甘えん坊なのは変わらないのに」
俺の気持ちは何も気付かない。例え子供扱いでも、今はいいんですそれで
「では、また用がありましたら」
「うん、夕御飯にでもね〜」
何事も無かったかのようにひらひらと手を振る……
廊下で自室に戻りながら……己の手をかざしてみた
(俺のこの手……今は何をしているのだろう)
強くなりたかった
あなたに、認めてもらいたかったんです
皆そうだと思ってました
でも違ったんですよね……
皆、みんな………あなたを守るためだったんだ
そうだよな……
あなただって、己の拳を振るうのは、ボスだからじゃない、己の力を誇示するためじゃなかった。いつだって、いつだって
いつだって、誰かを守るためにあった
「……………待っててくださいね」
俺が強くなるのは、あなたに認めてもらいたいからだった。そう、『だった』んだ
最初はマフィアのボスになるため、次にリボーンに勝つ為、そして誰よりも強くなってあなたに認めてもらうため
でも、それは全て過去の話
今度は…いや、むしろ最後の理由。もう、変わることは無い
あなたを守るために
かざした手を握りしめて
あなたを守れるくらい強くなったら
あなたの苦しみを、俺でも背負える様になったら
1人の男として、あなたに気持ちを伝えます
それまでは、あなたに子供扱いされるのもいいだろう
だって、きっと伝えた後は子供扱いじゃない
「恋人同士になるんだもんね、ツナ」
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あとがき
1時間睡眠でふらふらしながら働かない頭でぼーっとしながら考えた話。チャリは私の愛車
何かもっと考えてたはずなのにうまくいきませんでした。ごめんなさいランボ
成長したランボは一生懸命なナルシストになればいい。イタリア男vv勝手に恋人になれると思ってるしvvいつだって、彼の一方通行なのが好き
2010.09.08
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