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「ツナ何かいいことあった?」
今日も漸く1日が終わり帰り支度をしているところに突然、山本に声をかけられた
「え?別に何も無いよ。何で??」
振り返ってみるが特に何も変わらない生活。いつも通り雲雀さんに目をつけられて獄寺君を必死で止めてそれを山本が煽って………
あれ、何か苦笑いになってきた
「そうか?いやぁ何かやたら楽しそうにしてるのな」
かく言う本人も部活に行けることでうきうきしてるのだろう。こっちまで元気になるような笑顔だ
………何と無く似てるかも
「あ、また嬉しそうな顔して!!な、何かあったんだろ?話してみろって」
「え、え!?べ、別に何もないってば!!」
嬉しそうな顔なんてしてたのかな。全く自覚が無い
そしてやたら山本がつっかかってくる。何なんだよもうっ
「本当に何も無いよー!!強いて言うならお客さんが来るくらい」
「へ、客?それって誰?俺知ってる奴?」
何でそこまで聞かれなきゃいけないんだ……
「おーい山本早くしろー!!ミーティング始まんぞ」
「あ、やっべ。じゃ、また明日な!!ちゃんと何あったか言えよ?」
なんて、眩しい笑顔とウインクをして去っていった。女の子だったらイチコロだな、これ
タイミング良くと言うか何と言うか……とりあえず胸を撫で下ろした
本当に、何も無い。只、お客さんが来るだけ。それだけ
ディーノさんが………来るだけ
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