僕の隣人
 


ちゅんちゅん

ジリリリリリリリリ、ガチャ


小鳥の囀りと目覚まし時計の音で今日も目が覚めた。


「んぅ〜、ぅ〜」


僕はこう見えて低血圧で朝に弱い。

しかし、朝に弱いのは体だけでない。





「はぁ〜、今日も凄いですね…」


鏡にたって自分を見てみると、そこには鳥の巣のようにボワッと広がり、四方八方に跳ねた髪がある。

そう。僕の髪の毛も朝に弱い。

これはいつものことなので、なれた手つきで髪を直していく。

それでも少し四苦八苦して、どうにか元におさまった髪にため息を付きながら僕は朝食の準備に取りかかる。


高校生になってから一人暮らしをしているので、自分のことはすべてやらなきゃいけない。

正直言ってあの頃の僕は一人暮らしをなめていた。

こんなに大変だったとは…。

まあ一年たった今では、さすがにもう慣れたけれど。






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