それから数後日、切れ痔を患ったらしい臨也から、あれが処女喪失であり、屋上にうっかり逃げ込んだばっかりに、童貞であろう静雄をフリーズさせるべく適当に挑発した結果招いた想定外過ぎる忌々しいアクシデントであったと俺は知ることになる。

「まったくさぁ!これだから童貞は嫌になるよ!」
「…そうだな」

それからまた数後日、岸谷に何気なく聞いたそれに俺は更に頭を抱えるのであった。

「え?なんで臨也が月曜は学校にちゃんと朝から来るのかって?」

好奇心とは時に身を滅ぼすものだ。

「ああ彼腐ってるからおばさまやらOLのお姉さん相手に売春しているのさ。それで月曜はホテルだったり女性の自宅から来るようでね。いい小遣い稼ぎになるって言ってたけど…さっさと性病にでもなって苦しんだらいいのにねぇ」
「…そうだな」

何故勢いに任せて臨也を抱いてしまったのかと悩む静雄が誰よりもまともに俺が思ったのは言うまでもない。








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