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「
ぎゃあああああ!? 」
「 ねぇーちゃーん! 」
『 っと、なぁんだ、タソガレドキの 』
「 陽衣くんは冷静すぎないかい 」
「 (陽衣さんだ…!! あ、挨拶した方がいいのだろうか!?) 」
いやほんとそれ。誰かこの子に驚く事を教えてあげてほしい。
冷静99.9 吃驚0.1な状態であろう彼女は飛びついてきた兵太夫を抱えてあやしていた。
相変わらず手馴れているな、と思いつつ視線はタソガレドキ忍者に向ける。
そう言えば風の噂で聞いたことがある、彼女がスカウトを受けていると。
流石に学園内で派手にかっさらって行く事はしないと思うけれど。
「 先生に知らせるんだ! 」
「 おう! 」
「 いや、それにはおよばない 」
「 尾浜先輩! 何故ですかぁ! 」
「 だからさぁ 」
説明をしようとすると庄左ヱ門と乱太郎は気づいてそれを口にする。
そんな乱太郎 きり丸 庄左ヱ門にタソガレドキ忍者の雑渡昆奈門は近づき正解を口にするわけだが何分顔が怖いのだ、そりゃこの子達の魂だけ抜けていく話だ。
『 兵ちゃん、もう大丈夫だからねぇ 』
「 うぅ…びっくりした… 」
『 大丈夫大丈夫。ほらタソガレドキ忍者の皆様。招待状持ってるなら入って。そんな所にいると邪魔なので 』
「 陽衣さん! おはようございます! 」
『 え、あ、はい、おはようございます…? 』
アレが伝七が以前言っていた…陽衣ちゃんを狙う悪い人、か。
こりゃあの子の視界に入ればまた作法委員会の数名が暴れるぞ…
「 いいんですかぁ、タソガレドキを堂々とウロウロさせて 」
「 いいさぁ、タソガレドキはほっといて、アッチを追うべきじゃないかな 」
三郎が指を指した先を皆で振り向くと扇で顔を隠している女性がいた。
兵太夫は相変わらず陽衣ちゃんの腕の中なワケだがこの子達にも女性が誰だか気になるらしい。
「 誰ですかぁ、あの女の人達 」
『 アレ、女じゃないわよ 』
「 よく見ろよ、もう忘れたのか? 」
言われてよくよく見てみるとその二人は暗殺者の万寿烏と土寿烏じゃないか。
そういえば彼女も彼奴らに命を狙われてるんじゃ!?
「 陽衣ちゃ… 」
『 なに 』
「 いや…あの……兵太夫どうしたの、そんなしがみついて 」
「 ねぇちゃん今、手裏剣出そうとしたでしょ!? 」
『 してない 』
「 したよね!? 」
『 してない 』
この二人がこうして言い合ってる間にも話は進んでいく、なるほどいつもの事だからか。
20210101
実はこれ随分前に完成していて私が忘れてたやつ。
皆様素敵な1年にしてください。
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