鬼の舞姫



■WORLD

とある夜、“鬼”に身体を乗っ取られた少女・東堂小春。
それをきっかけに、妖の世界へと足を踏み入れていくことになる。

小春が出会うのは、妖に縁がある者ばかり。
それぞれの過去に触れながら、背中を預け、妖たちと戦う。

次第に彼女は、避け続けてきた“人との関わり”を余儀なくされ、少しずつ成長していく――――。

誰が敵で、誰が味方か。
和風バトルファンタジー。




■CHARACTER


藤堂小春(とうどうこはる)

物語の主人公。高校1年生で、有名な私立高校に通っている。古くから続く名家の生まれであり、それなりの苦労を背負ってきた。

他人とコミュニケーションを取るのが苦手。これまでは真由や朝日以外に深い付き合いの者はいなかった。

何をやらせても優秀。勉学・運動ともに優れており、学園で1,2を争う優等生ぶり。黒髪ロングのストレートヘア。男口調なのは、幼い頃から友人が朝日だけだったため。


江崎蓮(えざきれん)

鬼に憑りつかれ、完全に憑依されかけていた小春を発見し、救った人物。小春を守るために、力を貸す約束をした。
しかし本当の目的が見えず、「敵になれば即座に斬る」などと危険な発言も多い要注意人物。

年齢不詳だが、見た目は大学生ほど。本業は、田舎の方で大きな神社を管理している神主で、屋敷に住んでいる。

常に笑顔で、紳士的。口調もやわらかい。
一方で“冗談に聞こえない冗談”が好きなど、茶目っ気がある。


榎波瑠歌(えなみるか)

蓮の遠い親戚で、鬼の件で召喚された少女。高校1年生。
後に小春と同じ学校に転校してくるが、何故入学できたのかは謎に包まれている。

ドジが多く、うっかり屋。ほんわかとした人物。だが戦闘になればまるで別人のように冷静になり、冷酷な判断を下すことも。

肩のあたりまでの長さの髪。左右にはリボンの飾りを付けている。常に和服を着ているため、制服以外の洋服姿は非常にレア。


佐伯陸(さえきりく)

瑠歌の幼馴染で、蓮の知り合い。鬼退治のために呼び寄せられた。後に転校し、小春たちと同じ学校に通い始まる。

ぶっきらぼうな口調だが根は優しい。素直になれない性格のため、同じく意地っ張りの小春とはなかなか通じ合えない。

戦闘能力は0に等しいが、高度な結界を張ることが出来る。蓮からの頼みで、神事の際は(外も中身も男であるが)巫女を務めている。女顔・長髪・身長もほどほどなため性別が露見したことはない。


二宮朝日(にのみやあさひ)

小春のクラスメイトであり幼馴染。幼いころに出会い、共に過ごしてきたため、今となっては家族のような関係。お互い言動には遠慮がない。

無愛想でクラスメイトからは敬遠されがち。正真正銘の天才ではあるが才能を生かす気は一切ないため、ただの問題児扱いされている。マイペースの極みとも言える自由人っぷりを発揮しており、周囲の人間は一方的に振り回される。

歳の割には童顔・低身長で、年下にみられることが多い。


真由(まゆ)

東堂家で家政婦の仕事をしている少女。小春とは主従関係あり。高校3年生で小春と同じ高校に通っている(学費は東堂家持ち)。

穏やかな性格と整った容姿から、校内ではアイドル扱いされているが、本人は乗り気ではない。また小春に対しては絶対服従の意を見せており、彼女を馬鹿にする者には一切の容赦をしない。

ゆるいウエーブがかかったロングヘア。






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