長編 お題 ごみ箱

【流れぬ涙、拭う相手がいないから】

俺の愛した寝顔のように
(まるで息つくようにお前は逝った)

冗談だろうと現実逃避
(夢なら覚めろと泣き叫びたくて)

冷えた唇触れてみて
(御伽噺のように、温もりは戻らず)

その瞳が俺を見ることはもうないと
(その声で俺を呼ぶことももうないと)

そんなお前はつくづく狡い
(大好き、そういって還るなんて)


目を開けて、俺を見て
声を聞かせて、俺を呼んで

抱き締めて、俺を愛して


ああ かなしすぎて なみだがでない








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