遊戯とそのペット、謎の非ィ科学的生命体「おはぎモンスター」により、面白半分で日々おはぎまみれにされていたKC代表取締役、海馬瀬人は、度重なるストレスのためある日とうとう錯乱状態に陥ってしまう。

体中をアンコまみれにしたままKCラボに乗り込み、止めようとした研究員たちを「うるさいんだYO!」とことごとくジュラルミンケースで殴りつけてなぎ倒し、とうとうラボひとつを占領してしまった海馬。
狂気に満ちた高笑いと共にシステムを書き換えていく海馬の腕及び指裁きは人間のものとは思えないほどで、モクバの号泣を伴う電話により召喚された遊戯が駆けつけた時には既にソリッドビジョンシステムは取り返しのつかない程複雑な変更がなされていた。

「あんな兄サマひどすぎるいっそひと思いにマイクラしてやってくれ」と懇願するモクバを「いいじゃん面白いし」とどうにかなだめ、システムの変更点を確認させた機械音痴遊戯は驚愕する。天才小学生モクバがなにを言っているのかこれっぽっちも理解できないのだ。

そして「専門用語を一切使わないで簡潔に説明してくれ」という遊戯の願いを絶望に満ちた虚ろな目で自暴自棄気味に聞き入れたモクバが次に口にした言葉は、遊戯を更に驚愕させることとなる。


「ソリッドビジョンのモンスターがどこかしらおはぎにまみれた状態で召喚されるように書き換えられてる。」



果たして、「おはぎのせいで全く白熱しない」「決闘中にお腹が空く」「アンコまみれが卑猥に見えてきた」などのクレームが飛び交う中、モクバは錯乱状態の兄に代わって謝罪会見に出ることができるのか…!
そしてとうとう「おはぎが無ければぼた餅を食べればいいじゃない」しか言わなくなった海馬に救いようはあるのか…!

次回、「病院が逃げろ」デュエルスタンバイ☆




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