Clap



「わー!藤の花だ!!」

「綺麗に咲いてるな」

「あ、そうだ!貴志、貴志!」

「ん?」

「髪に花挿してあげる」

「いや、切るなよ。せっかく綺麗に咲いてるんだから」

「大丈夫!藤が切ってもいいって言ってくれてるの」

「そういえば花と会話出来たっけ…」

「そういうことー。ほら、こっち来て」

「はいはい…」

「んー……………よし、出来た!!」

「俺を花で飾って楽しいか?」

「ん?いや、楽しくはないけど嬉しいかな」

「何で?」

「だって………そうやって藤の木の下にいたら…………塔子さんや滋さんと近づけた気がしない?」

「何で今塔子さんや滋さんが………………あ………」

「そう、藤原……藤だよ」

「っ………」

「少しでも貴志が藤に……藤原に近づけますようにって……」

「ばかっ…………」

「あれー感動しちゃった?泣いちゃった?」

「泣いて、ない!」

「ふふっ………」

「笑うなよ」

「ごめんって…………でも、きっといつか本当の家族になれるよ」

「……………………ありがとう」

「どういたしましてー」







ほのぼのした会話(*´ω`*)
この話はあえて夏目の名字を出しませんでした。
藤原の家族になれるようにっと願いを込めて…
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