■ キスしたい理由。

「好きだ。」

**********キスしたい理由***********


半年前、土方くんとお散歩していたら
いきなり告白された。
俺は、多分、土方くんが俺を好きになる前からずっと好きだったから、
もちろん答えはyes。

それから、半年経ったというのに
ハグより上に進まない。


ちょっといい雰囲気になっても全く行く気配ないし

本当に土方くんは俺のことすきなのかなって思う。
もしかして、好きなのは俺だけなんじゃ.....


RRRRRRRRRRRRRRRR!!

!!

いきなり目の前の電話が鳴り響いてドキッとする。
依頼かもしれないので急いで出る


「はいはい、万事屋ですけど。」

『銀時か?』

「ひ、土方くん!?」

『おう。今日非番でな。そっちに今から行ってもいいか?』

「か、構わない。待ってるな。」

『嗚呼。急いでいく。』

プッ。

ガチャン。

受話器を急いで置くと土方が好きなマヨネーズとお菓子を用意する。
しばらくすると呼び鈴がなり、急いで玄関に向かう。

「よぉ」

扉を開けると土方は普段の隊服じゃなくて着流しで少し緊張した。

「待ってたぜ。 入れよ。今日は餓鬼共遅くまで帰ってこないからさ。」

「どっか出かけてんのか?」

「嗚呼。 なんか遊園地行くだかなんだか。」

俺が先頭を切って居間へ行く。
居間の扉を開けようと手にかけると後ろからふわりと抱きしめられた。

「ひっ、土方くん!?」

「久しぶりだからよ、充電。」

「ば、馬鹿かお前.. 恥ずかしいやつ。」

ちょっと頬を赤く染めて顔を逸らす。

「此方向けよ。」

くい、と顎を取られ顔を合わせられる、すると顔がだんだん近づいて来て、
ついにキスするかと思いきや、 鼻をつままれた。

「間抜け面。」

ふ、と笑って俺から離れる。

なんだよ。キスなんて期待して馬鹿みたいじゃないか。
いつになったらキスしてくれるんだよ。
土方くんは本当に俺のことが好きなのかな。

そんなことがぐるぐると頭を駆け巡り、ついには口に出していた。

「土方くんは、どうして俺にキスしないの?」

「え?」

「好きじゃねーんだろ。どうせ。だから、俺なんかとキスなんでできないんだろ!?」

「ちょ、おい銀時!?」

ぐっと、下唇を噛んで涙をこらえる。

「すきじゃねーなら最初から好きなんて言うなよ!」

「何言ってんだよ! 俺は御前が好きだから告白したんだ!」

「嘘つけ!じゃなきゃなんでキスしねーんだよ!いつもいい雰囲気にさせておいて..」

「そ、それは。」

「言えないんだろ!?」

ぐ、と土方くんは拳を握る。

「もういいよ... 」

くる、と俺は向きを変えて出ていこうとする。
するといきなり肩を掴まれ土方の方に体を向ける

すると暖かいものが唇に触れる。
目の前には土方くんが大きく写っていて。

キスされてるってことに気がつくまで時間がかかった。

「ひ、じかたく...」

「キス、しなかったのは 止めらんなくなるからだよ。」

ぽつぽつと土方はしゃべり出す。

「きっと、お前にキスなんてしたら理性が保てなくて。」

「....」

「御免な。 不安にさせて。」

「いいよ...」

「あ?」

「我慢なんてしなくていいんだよ。 俺は御前の恋人だろ? 抱いてくれよ。」

「...いいのか?」

「嗚呼。 土方くんのこと愛してるからさ。」

嗚呼、愛してる。
だから、我慢なんてしなくていいんだ。
俺を
体で
手で
足で
唇で
すべてで 感じて。 触ってほしいから。


「愛してる、銀時。」



キスをする理由。


お前を愛してるから。








fin




**
なんだよこれp^
全然最後gdgdやんwwww
本当申し訳ありませんでしたorz
最後まで読んでくださった皆様有難うございましたァァァ!

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