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▼初夏&東儀

紗「二人とも久しぶりね、初夏コノヤロウわたしより票数が多いってどういう事よ」
初「すみません、でもオレも驚いてますよ。嬉しいですけど」
紗「本当出来た男ねぇ、東儀も見習った方が良いんじゃないのぉ？　この辺で票数に差が出てんだから」
東「何で姉妹揃って俺に冷たいんですかね!?」
紗「まぁそれは単純に、香苗が私の態度を見てきたもんだから同じような振る舞いになっちゃったってだけだと思うわよ」
東「じゃあ香苗がああなったのは堂島さんのせいって事ッスか……」
紗「そうね」
東「これだよ」
初「諦めるしかないんじゃない？」
東「俺も時枝みたいになろうかな」
紗「無理じゃない？」
初「無理ですね」
東「時枝お前マジで世渡り上手すぎだろ」
初「長いものに巻かれるのは常識」
紗「いやぁ昔から全然変わってないのを喜ぶべきか、成長してないって嘆くべきか……」
初「顔が完全に哀れんでますよ、東儀を」
東「もういいッス。なんか用事あるから残らされてんスよね。さっさやってください」
紗「あら拗ねた可愛くねぇなオイ。まぁいいや、質問に答えてもらいたいの。あんた達さぁ香苗の事どうよぶっちゃけ」
東「急にすごいぶっちゃけトーク展開」
初「それって例えば俺等が本気でカナちゃん狙ってるって答えても良いんですか？」
紗「その場合は八つ裂……様子を見させてもらうわね」
東「ほとんど言っちゃってる！　実際にどういう行動に出るのかほぼポロリしちゃってる！」
紗「嘘よ、わたしは何もしない。過保護にはなりすぎないようにしてるの」
初「過保護ならまず俺等に会わせたりしてないですもんね」
紗「そういう事」
東「大切にされてるって感じはするけどな、カナ見てたら。じゃなきゃ堂島さんの妹があんな扱い易いわけないんだ」
紗「東儀爆破しろ」
東「ええぇっ」
初「素直だよね、隠し事が出来ないっていうか。あんま西峨の毒にやられないように気をつけて、今のまんまの状態で堂島さんに返さなきゃっていう義務感があるなぁ」
東「あいつはな、自分が楽しむ事しか考えてねぇから」
紗「ふぅん。なんだか香苗がみんなの妹的ポジション確保しちゃって姉としてはちょっぴり複雑」

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