すくーる・わーるど 「ノガッサ!!」 「ルカリオ!メタルクローで向かい打って!!」 キノガッサはマッハパンチを繰り出した。進化して、新しい技を覚えたようだ。 「ルカリオ!連続で神速!!」 ルカリオは近くの木や地面を利用し、足のバネを使って連続で神速を繰り出す。その様は熟練の体術使いのようだ。 「す、すごい…」 「はやい…!」 「なんなんだ、あの動きは…」 「凄腕の忍びのようだな!!」 キノガッサは体を縮めるようにしてガードするが、着実にダメージはたまっていく。その体制のまま、キノガッサは太陽の光を集め始めた。 「わあ…!」 「おお!」 「体が光り出した…!」 「な、何が始まるんだ…!!」 あれはソーラービームの体制だ。草タイプの大技、こちらはまだ体力に余裕があるとはいえ、食らうのは避けたい。 「ルカリオ、」 『主』 「…」 『主』 「はあ、分かった。踏ん張ってよ、ルカリオ」 『はい、もちろん』 全く。 冷静に見えて、意外と熱い我が家のおかんである。 後ろに控えるエーフィも呆れたような声で鳴いた。 ソーラービームが放たれる。ルカリオは、両足にグッと力を入れて、両腕を立てるようにして顔の前に出す。耐えきったルカリオがにやりと笑う。 「これでフィニッシュだよ!波導弾!!」 青い球体がキノガッサに一直線に向かっていく。キノガッサはもうかわす力も残ってない。煙が晴れて、目を回しているキノガッサにモーンスターボールを投げた。 一息ついて振り向くと、8つの目がキラキラと見上げていた。 |