温度のない 冷たい世界 色のない モノクロの世界 その世界の住人は、私だけ…… 私は そんな世界で過ごしていました だけど 貴方は そんなつまらない世界に やってきました 春 私は貴方と出会いました 夏 私は心から笑いました 秋 私は誰かのために泣きました 冬 私は貴方と別れました 貴方と過ごして 私の世界は 鮮やかな色を帯び 温かさを 取り戻してゆきました 貴方との別れは 辛く 悲しく 寂しいものでした 別れたくないと 一緒にいたいと 泣きじゃくる私の頭を そっと撫でて 貴方は優しく微笑んで 諭すように言いました ほら 涙を拭いて もう 泣かないで 立ち上がって 頑張れたことが 自信になるから そう言って 貴方は 一人で歩いて行きました だから私も 背を向けて貴方とは反対の道を 進んできたのです どんなに辛くても どんなに苦しくても この道を選んだことを 貴方との出会いを あの日の別れを 後悔することは けっして しないでしょう 私は これからも 太陽の下で生きて行きます 背筋を伸ばし 前を向いて 貴方との日々を糧として この道が "幸せ"に続いていると信じて…… |