会いたくて | ナノ


あとがき


こんにちは。
濡羽でございます。

まずはじめに、この度は長編「会いたくて」をお読みくださりありがとうございます。
楽しんでいただけましたでしょうか。
私の執筆速度の都合により連載当時から楽しみに待っていてくださった方々には大変お待たせする形となってしまいました。
申し訳ございません。
ですが、これにて「会いたくて」は完結でございます。

啄ばみらしからぬ幸せへ向けた長編小説だったので、書き始めた当初は終わる気がしませんでした。
いくらプロットがあるとはいえ、私の苦手なほんわかとした世界観に蕁麻疹がと騒ぎながら書いていたんです。
今だから言えるのですが、今作は当初プロットがクロッキー一枚というアバウトな中編計画からはじまりました。
ですが書かなければいけない主人公やカカシの気持ちの変化、時代の流れの都合上どんどんと物語が膨らんでいってしまったのです。
私は思いました。
しっかりプロットははじめから作っておくべきだと。笑
そんなこんなで中編から長編へと伸びた「会いたくて」ですが、読んで下さった方々から楽しみにしていますというお声がけを沢山いただきまして、ならば書くしかないと背中を押してもらえました。
完結まで辿り着いたのは、ほんとうに皆様のおかげだと思っております。

きっとこの先主人公とカカシは沢山話し合い微笑み合い、時には喧嘩もするでしょう。
それでも二人がお互いを想い続けるかぎり、会いたくてと願い続けるかぎり幸せは二人を見捨てないと思います。
見捨てないと思いますし、二人は自分たちの力で幸せを見つけていくのだろうと思います。
今作には副題として「幸せを見つけることが出来たなら」というものが付いていますが、私はそこに幸せは直ぐ近くにあって自分で見つけていけるもの。そばにある幸せはかけがえのないものであること。
そんな意味を込めたつもりです。

それでは、二人のこれからの幸せを願いながらあとがきとさせていただきたいと思います。
今後とも皆様に啄ばもうかなと思っていただけるような作品をお届けしたいと思いますので、啄ばみをどうぞよろしくお願いいたします。

追記、
もし書く機会に恵まれましたら、二人のその後の日常の一コマを切り取ったような短編も書けたらなと思っていたりします。
予定は未定ですが(^^;
そんな機会があればいいな……と願うばかりです。