2018.0427- | ナノ
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▼ 2018.7.25
慶様へ


こんにちは(´▽`*)
お返事がたいへん遅くなってしまい申し訳ございません。
慶様からのお手紙が来た時は毎回どきどきと嬉しさでもう恋する乙女状態です。笑
さてさて、誕生日をお祝いしてくださりありがとうございます。
雑記なんて本当に読んでも読まなくてもいいものにまで目を通していただいて申し訳ございません。ありがとうございます。
これからもこんな私ですが仲良くしてくださればと思います。

そして『会いたくて』に愛あるお手紙までいただいてしまい、慶様からの誕生日のプレゼントが豪華すぎる!!!と一人騒いでしまいました。
わざわざメモ帳で推敲までしてくだったとのこと、感動です。削れない質量に慶様の愛が詰まっていて、削られてしまった文章にも慶様の愛が……むしろ削らない膨大な感想すら送っていただきたいくらいです。笑 削られてしまった慶様の愛を拾い集めたいですね!←なんか変質者のような発言で申し訳ないです。

『会いたくて』ですが、やっとこさの状態で完結までこぎ着けました。
正直なことを申しますと、これでいいのだろうか……と半信半疑で物語を書いておりました。慶様が私と同じ(と言っては失礼にあたるかもしれませんが)甘い話が苦手という属性にいるならば分かっていただけるかもしれないと思いお話させてください。
甘い話ってどうしても客観的に物語を俯瞰してしか書けないんです。だから物語にのめり込めない。のめり込んでもらえるようにと心掛けてはいるのですが、書き手の私はどうしても物語を俯瞰してしまうんです。これで甘い物語が書けているのだろうかと不安になることが多々あります。
ですが物語を楽しんでくださった方からのお手紙を拝見するたびに私の甘い物語はこうして俯瞰して書いていくものでいいのかもしれないと思うこともあり、悩ましいながらも嬉しさと感謝でいっぱいになるんです。
すいません……私の方こそ何を語っているのやらという状態ですね。自重いたします。

物語の中身についてですが、最初はどうしてもガイ先生にキューピッドになってもらいたかったんですよね。カカシの身近にある幸せの象徴として。カカシが後に、見渡せばガイが幸せを運んでくれたんだな……って思えたら素敵だなと思いこのような設定からはじめました。
団子に頬を膨らませる演出に目を留めていただけたのは嬉しいです。あれはどちらかというとナルトのアニメを想像してコミカルな演出をしようと思っていたんです。最初からカカシを見てときめくという演出はしたくなく、きっと面白かったり不思議だったりはてなの感情が沙羅ちゃんのときめきに結びつくのだろうなと思っていました。

正直沙羅ちゃんという存在をここまで分析してくださる慶様は凄いとしか言いようがありません。
亡き母の天真爛漫さ、祖母に育てられたこその真っ直ぐな思いやりの心。境遇から失うことの怖さを知っていたからこそ、カカシの心に寄り添えたのかもしれませんね。
袖口を掴むのは沙羅ちゃんにとって無意識に近い意識です。笑 沙羅ちゃんって祖母に育てられ看板娘としてお店に立っていたからこそ他人とのパーソナルスペースが狭いと思うんです。なんとなく最初からカカシとの距離は遠いようで近いんですよね、それでいて自分の気持ちに気付いてから遠くなっていく。
焦れったいのよ全開です。笑

二人の心の距離が少しずつ近付きつつ、けれどもお互いが失うことの怖さを知っているからこそ離れていく。
そんなどうしても揺れてしまう心を触れたり縋ったりすることで表現できたらいいなと思っていたので、慶様の着眼点に感服状態です。
大切だからこそ狭くなる視界。まさにそれです。(慶様ってどうしてこう作者ですら説明できないものをすらっと言葉にしてくださるのでしょうか……。凄すぎる。)
お互いが向き合うことから逃げていたというのも、正にその通りでございます。
”何と”向き合うのか。これはひっそりと私だけが書く時に気にしていたらいいと思っていたのですが、それすらも見抜いて下さるのですね。有り難いです。
カカシと向き合うことは勿論ですが、向き合うってなにも人だけじゃなくて慶様の仰る通り”自分の中にある気持ちと”というのも含まれていると思うんです。今回はそんなものも読み取れるまではいかなくても感じてくださる方がいればいいなと思って書いていましたので、汲み取ってくださり私はもう言うことがございません。笑
今作の感想をいただく時ドアを挟んで話をする二人の描写を気に入ってくださる方が多いのですが、あのシーンは私も気合を入れて書いた部分であり、この物語の象徴のような気がしていたりします。
なので一番好きなシーンだと仰って下さった時、やっぱり慶様とは波長が合う!と一人にやにやしておりました。
甘い話が苦手民の私からするとあぁいう展開はとてもとても美味しいんですよね。
そう簡単にはくっつけてやらないよ、という意地悪な私が出てきます。笑

慶様から丁寧な描写や文体なんて言葉をいただくと恐れ多いのですが、そう言っていただけると少しは成長できたのかな?と感じることができました。
甘い話が苦手属性に所属しております私(慶様の指摘はドンピシャです。私も慶様には甘い話が苦手属性という同属臭を感じており一人嬉しさに爆発しましたので。タコ殴りにしてください。)としては、苦悩の末に完結させた物語でしたので素敵なお手紙をいただけて本当に嬉しかったです。
ありがとうございます。

また、『二世の契り』につきましてはとうとうゲンマサイドでございます。
これは慶様をはじめ好きだと仰ってくださる方の多い作品なのでゲンマサイドを書くことにプレッシャーはあるのですが、もともと裏設定があるのでこうして書く機会に恵まれたことに感謝しながら執筆していこうと思います。
ワクワクワクワクワク……してお待ちいただけたものに見合う作品にしたいと思いますので!

今後とも精進してまいりますので啄ばみをどうぞ宜しくお願いいたします。
こちらこそ、素敵な愛のお手紙に更なる重さを持ってお返ししてしまうことをお許しください。
もう愛の爆発です、止められません。笑

それでは、これにて失礼させていただきます。