Lust | ナノ

ゆっくりとなまえをベッドに押し倒しながら、品田はそのままなまえの両脚の上に跨った。
華奢な指先に己の指を絡めて引き寄せると、なまえの手を引き寄せた品田はジーンズ越しの下腹部へとそのしなやかな指を押し当てた。
突然の事に驚きと戸惑いで身体をひくりと震わせたなまえが、反対の手で口元を覆い隠したその仕草がなんとも言えず可愛らしい。
にこりと笑顔を浮かべながら上半身を折り曲げると、品田の唇がなまえの首筋にキスを落とした。


「品、田さ…っ」
「ね…判る?俺の、もうこんなになってるんだ」
「やっ…」
「嗚呼もう…そういう初心ななまえちゃん、可愛すぎるんだよ」


ちゅ、と何度も音を立てながら首筋に吸い付くと、その度になまえの身体が甘い声と共に跳ね上がる。
なまえの身体が震えるとその振動で僅かに品田の其れが刺激を受け、たったそれだけの事ですらも善がってしまいそうなほど、品田の雄は過敏にその刺激を受け止めた。
己の其処に触れるなまえの手を擦るように動かしながらタンクトップを脱ぎ捨てると、露になった逞しい上半身になまえの視線が向けられる。


「なまえちゃん、ダメ…そんな風に見られると、俺興奮しちゃうから」
「っ、ごめん…なさい」
「ねぇ…見惚れてくれたの?」


本当に微かにこくりと頷いたなまえは、消え入りそうな声で品田さん、すごく逞しいから…と囁いた。
耳まで真っ赤に染めて品田から視線を逸らすなまえの仕草が逐一品田を興奮させてしまう。
張り裂けそうなほど熱を孕んだ楔に触れさせているだけで射精出来そうなほど上り詰めた身体を何とか抑え込みながら、品田はゆっくりとなまえの服に手を掛けた。
少しずつ露になる柔肌に興奮が冷め遣らず、後半は半ば剥ぎ取るようになまえの服を乱した品田は、気恥ずかしそうに下着を隠そうとするなまえを永遠に眺めていたいと思えるほどだった。


「ね、なまえちゃん…触ってみて」
「あ…っ、品田さん、」
「俺もこれからなまえちゃんにいっぱい触れるからさ、なまえちゃんも…ね?」


再びなまえの手を取って己の身体へと導くと、品田はその手を自分の胸筋へと押し当てた。
ゆっくりと滑るように胸筋から脇腹、そして六つに割れた腹筋へとなまえの指先を走らせていると、自分で導いているにも拘らず吐息が漏れてしまう。
情けない姿を晒しながらもなまえに視線を投げかけてみれば、口元に寄せた拳で表情を隠すなまえの蕩けた視線にぐらりと理性の崩壊を感じた。


「なまえちゃん…っ、なまえ…」
「品田、さ…」
「ゴメン…もう俺、これ以上我慢できそうにないかも…」


強引になまえの唇を塞ぎながら、品田の手が下着越しのなまえの胸を緩々と揉みしだく。
唇と指先に感じる柔らかな感触に浸りながらなまえの全てを堪能する品田には、余裕らしい余裕などは既に残っていなかった。
唇から顎、首筋となまえの身体を舌先でなぞり上げると漏れる蜜声が、脳の芯から品田を熱くさせた。
耐え切れずなまえの膝にぐりぐりと己の雄を押し付けながらなまえの鎖骨に強く吸い付くと、その白い素肌に念願の紅い証が宿った。


「っ、なまえ…俺に全部、見せて?」
「や…だ、恥かし…っ」
「ダメ…俺、なまえの全部が見たい…」


何度も何度もなまえの名を呼びながら、品田の指先が下着を捲って胸元の蕾を露にする。
すっかり硬さを帯びる其れに逸る気持ちを抑えられずにしゃぶりつくと、ふわりと香ったなまえの汗の匂いにすら目眩がしそうなほどの快楽が駆け巡った。
ずっとこうしたかった、と漏れた本音と共に、己の頭を強く抱きしめたなまえの両手。
縋るように回されたなまえの腕に熱い吐息を漏らしながら、品田はそっとベルトのバックルに手を掛けるのだった。

震える指先

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