Lust | ナノ

「ま、いいじゃない。たまにはさ」
「っ…ん、や…」


なまえの上にまたがる秋山は、露になったなまえの鎖骨に唇を寄せた。
痕がつかない程度に音を立てて吸い上げながら、互いの手を絡ませ合う。
その手をゆっくりとなまえの頭上に導くと、秋山は片手でなまえの手首を押さえつけた。


「やっぱりいいね、たまらないよ」
「秋山さん…っ、ダメです、ってば…」


秋山の事務所の応接ソファの上で始められた行為は、当然なまえにとって「たまにはいいじゃない」で済まされるものではない。
いくらたった一人の従業員が帰社したからとはいえ、これ以上行為がエスカレートしてはなまえとしても途中で止められる自信がなかった。
そんななまえの気持ちとは裏腹に、両手を押さえつける秋山の左手は緩む気配はなく、それどころかもう一方の手は上半身に纏った服を捲りあげていた。


「下着、外しちゃおっか」
「っ、ダメ…」
「ダメなの?…じゃあ、仕方ないなぁ」


にこりと笑顔を見せたかと思うと、秋山の唇がなまえの唇を塞ぐ。
舌先が中へと侵入し、なまえの吐息を絡め取っていく隙に、大きな秋山の手は下着の上から胸の頂を刺激し始めた。
既に火照った身体に与えられた刺激に、鼻にかかった甘い吐息が否が応にも漏れてしまう。


「下着越しなのに感じちゃった?」
「や…っ、」
「なまえちゃんはホント、敏感なんだから」


もっとしたくなっちゃうでしょ、と笑った秋山の顔は加虐的なのに優しくて、なまえはそれだけで中から蜜が溢れる感覚に身体を熱くした。
目の前の秋山の顔が僅かに離れたかと思うと、先ほどまでなまえの唇を塞いでいたそれが、下着の上からなまえの胸の突起に口付けを落とす。
歯を立てながら甘噛みされた刺激では、最早じれったいほどにもどかしさを感じてしまう。


「なまえちゃん、欲しい?欲しいなら言って?」
「っ秋、山さん…」
「ホントは足りないんでしょ?直接じゃないと物足りないんだよね」


俺のこと、欲しいって言ってよ。
熱の籠もった声に囁かれると同時に、なまえの両手が解放される。
返事の代わりに自由になった両腕で秋山の身体を強く抱きしめると、嬉しそうに笑った秋山になまえは再び口付けられた。

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