ふっくらと丸みを帯びたなまえの柔らかな双丘の谷間に、ぷつぷつと玉のような汗が浮かぶ。
身体が発熱するのは、それだけ行為が激しいものであることの表れだった。
峯の両腿の上で弾むなまえの唇からは吐息と共に甘美な声が漏れ、突き上げられるたびにふるふると柔らかな両胸が揺れた。


「なまえ…そんなに締めつけるな…っ」
「っ…み、ね…さんっ」
「そんな顔…っ、しないでください」


耐えられなくなる、と余裕なく囁かれた声に、なまえの膣壁がきゅっと収縮する。
堪らず対面する峯の頭を抱きかかえるように腕を回すと、峯の口元に接近したなまえの胸の突起が彼の唇で啄ばまれた。
じゅっと時折音を立てて、汗までもが峯の咥内へと消えてゆく様が目の当たりにされる。
羞恥心でいっぱいになりながらも、震える身体は支えなしでは起き上がらせておく事もままならず。
なまえは、否が応にも峯の首筋に縋りつくことしか出来ない状況に陥っていた。


「あ、っも…やめ…っ、」
「俺も…もう限界だ」


なまえ、一緒に…。
続く言葉が途切れたかと思うと、峯の唇はなまえの唇に重ねられていた。
峯にしがみつくなまえの細い腰を鷲掴むと、舌先を絡めあったままで峯の雄が容赦なくなまえを突き上げた。
ぎゅうぎゅうと峯の其れを締め付けながらなまえが達しても、速さを増す峯の動きは止まることを知らず。
唾液が交じり合う咥内に酸素を奪われながらも、なまえは蜜声を止められない。
先ほど達したばかりの身体に尚も与え続けられる刺激に、いよいよなまえは間近に迫った限界に全身を戦慄かせる。


「なまえ…っ、」
「や…っダメ…ッ」


連続してなまえが二度目の絶頂を迎えると同時に、低く唸るような吐息を漏らしながら峯の雄が膣壁の一番奥を突き上げた。
どくんどくんと大きくなまえの中で脈動した峯の其れは、数回に別けてなまえの中で射精した。
乱れた呼吸の中で峯の唇に口づけられながら、なまえの身体は隆々とした逞しい両腕に力強く抱きしめられる。
触れ合った互いの素肌は、もうすっかり汗で濡れていた。


「なまえの中から…出て行くのが惜しくなる」
「っ、あ…峯、さ…っ」
「いや、冗談だ…」


微かに口元を緩めた峯はベッドの上になまえの背中をゆっくりと押し倒すと、なまえの中に収まっていた其れを粘着質な音を立ててなまえの外へと引き抜いた。
薄膜を纏った自身をそのままでなまえに口づけを落とした峯の髪は、先ほどなまえが抱き縋った時にすっかり乱してしまっていたようだ。


「あ、の…峯さん、ごめんなさい…」
「…何がです？」
「髪…乱しちゃって」


なまえの言葉に、峯は普段見せることのない優しい顔をしてなまえの頬を撫でた。
するりと峯の親指がなまえの下唇をなぞり、そのまま顎を掬われるとまたも峯からキスが落とされた。


「構いませんよ、それくらい」
「峯さ…」
「なまえが…それだけ俺に感じてくれていたって事でしょう？」


嬉しいですよ、と耳元で囁かれた声に、全身がひくりと痺れる。
何度も唇を重ねながら、なまえは峯の腕の中にそっと身体を預けた。