下着姿にひん剥かれたなまえは、大きな身体をごろりと横たえる龍司の下腹部をまたがされていた。
上半身を晒し、スーツの下だけ纏った龍司は、己の割れた腹筋に気恥ずかしそうに手を触れるなまえをじっと眺めていた。


「えぇ眺めやな」
「も…龍司さん、」
「えぇやんけ…たまには攻めてみぃ」


既に硬さを帯び始めた己の雄を、スーツ越しにぐりぐりと下着を纏ったなまえの秘所へと押し付けながら、龍司の指はほっそりと括れたなまえの腰をなぞり上げる。
それだけでも厭らしい表情を浮かべるなまえに欲情し、龍司の口元にはにやりと笑みが浮かぶ。
もじもじするなまえの細腕を掴むと、龍司はぐい、となまえの身体を引き寄せた。
龍司に覆い被さるような体制のなまえに軽くキスを落とせば、なまえは直ぐにでも龍司の唇を強請る。


「なまえ、好きに触れたらええやんか」
「でも…」
「わしかて、たまにはなまえに触れられたいんや」


なまえの頭を撫でて行為を促せば、羞恥心を押し殺しながらなまえが龍司の首筋に唇を寄せる。
ぎこちなく走る唇がやけにくすぐったく、物足りない刺激にすら己の欲が熱を孕むのが面白い。
指通りの良い髪を撫でていた手をなまえの背中へと伸ばしながら、龍司は片手で悠々となまえの下着の止め具を外した。


「エロい格好やな…」
「っ、もう」


ずるりと左肩からずり落ちた下着が一層卑猥さを引き立たせる。
なまえの唇に立ち上がった胸の突起を啄ばむように甘噛みさると、龍司の口からは思いがけず吐息が漏れた。
ほとんど条件反射でなまえの腰を突き上げるように己の雄を擦りつけると、面白いようになまえの腰が揺れた。


「なんや、もう感じとんのか？」
「…意地悪、」


ちゅっと音を立てて再度胸元を吸われると、それだけで龍司の身体は火照り始める。
カチャ、とベルトのバックルがなまえの手で音を立てるのを聞きながら、龍司の手はなまえの胸の膨らみへと伸びてゆく。
結局待つばかりは性に合わない、と自嘲気味の溜息を漏らしながら、龍司は早くひとつになりたいと急く心を懸命に押さえつけるのだった。