Lust | ナノ

果てても果てても行為は終わりを迎える事がなく、なまえの唇から零れ落ちるのは震える吐息だけだった。
龍司の大きな身体の前では、己の身体が酷く小さく貧弱に見えるほどである。
互いに首元に顔を埋めるように抱き縋っているために龍司の表情は見えないが、時々漏れ聞こえる息遣いがなまえを昂ぶらせた。


「さっきからえらい締まっとるな…ワシももうアカンわ」


状態を起こした龍司の額には、じわりと汗が滲んでいた。
ぺたりと龍司の肌に張り付く白いシャツが、やけに卑猥に見える。
大きく左右に開かされた両足の間から溢れた体液で、シーツは色を変えていた。


「龍、司…さん、っ」
「自分、相当エロいでその顔…そないな目ェして…」


腰を打ちつけながら、なまえの手を取った龍司がそのまま手の甲に口付ける。
こんなにも卑猥な行為の中であっても、龍司の与える口付けに照れた表情を見せるなまえが可愛らしく映った。
状態を起こした途端に龍司の額から伝った汗がなまえの胸へと零れ落ち、その様がやけに気持ちを高揚させていく。


「なまえに見られとる思うと、ホンマ堪らん…」


ずるりと自身の其れをなまえの中から引き抜くと、龍司は仰向けのなまえ軽々と引っ繰り返す。
うつ伏せになったなまえの腰を持ち上げて脚を開かせると、龍司の雄は粘質な音を立てながら根元までなまえの奥へと収まって行く。
膝を付き、背中を仰け反らせるなまえの細いラインが、なお一層際立って見える。


「ホンマ良ォ締まりよる…そない後ろからがええんか?」
「っ、ちが…」
「違わへんやろ、こないに厭らしい音立てて…」


なまえの背後から突き立てられた龍司の雄は、容赦なくなまえの奥まで突き上げていく。
体位が変わった事で最奥を何度も何度も刺激され続けているなまえの口からは、もう嬌声しか漏ることがない。
龍司の手がなまえの胸元まで伸ばされると、そのまま大きな手がなまえの柔らかな胸を揉みながら突起を転がした。


「なまえ…」
「っも、ムリ…」


一層強く龍司を締め付けるなまえの中に幾度となく己を突き入れながら、龍司はなまえと深く繋がり合ったままで熱を吐き出した。
とろりと溶けそうなほど熱いなまえの奥から自身の雄を引き抜くと、龍司の其れに纏いついた薄いゴムの中に白濁の欲が多量に詰まっていた。


「ガキみたいやな…こないに盛って」


引き剥がしたゴムの中に放たれた欲の量に目をやりながら、龍司は苦笑いを浮かべる。
呼吸の整わないなまえの背中に唇を寄せると、なまえはそれだけでびくりと身体を震わせた。
じっとりと肌に纏わりつくシャツの不快さなど忘れてしまうほど、なまえの見せる反応が龍司には逐一愛らしく見えていた。


「そないに休憩時間はやれへんで」
「ダメ…脚が、震えちゃってるから…」
「ほんなら、今度は脚だけで済まへんようにしたるわ」


なまえの背中を抱きしめながら口付ければ、ひくりと再び白い肌が震える。
二つ目の避妊具に手を伸ばしながら、龍司は深くなまえの唇を奪って行った。

何度も愛を飲み干して

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