ベッドに横たわり両手を頭の下に敷いた真島は、嬉しそうに口元を緩めた。
真島の腰を跨ぐようにして座るなまえは、そんな真島の隻眼を気恥ずかしそうに避ける。
ジャケットを脱いだ真島の真っ赤なワイシャツの釦は全て外れており、肌蹴た胸元からは華やかな刺青が覗き、真島の顔の脇にはくちゃくちゃに放たれたネクタイが乱雑に置かれていた。


「なまえチャン…ベルト、外してぇや」
「っ、も…」
「釦も外して、ファスナーも下ろすんやで」


金属音を響かせながらベルトのバックルに手を掛けるなまえに、真島の目はスッと細められてゆく。
ジッ…と小さく音を立ててスラックスのファスナーが下ろされると、隙間からは熱を帯びて膨らむ其れが真島の下着を押し上げていた。
命じた全てを終わらせたなまえは真島から視線を逸らしたまま、モジモジと所在無げに真島の視線を受け止めていた。


「ほんなら、次は俺の番やな」
「真島さ…っ、」
「ホンマ、そないにそそる顔して…たまらんようになるやろ」


ぐっと腹筋だけで上半身を起き上がらせると、その勢いのまま真島はなまえの唇を塞いだ。
キスをしながらなまえの服に手を掛けると、唇を離した隙に一気に全てを剥ぎ取った。
上半身は下着だけにされ、その下着すらも真島の手に掛かればあっと言う間に脱がされてしまう。
口づけられながら下着の止め具が外されたかと思うと、両肩からするりと胸元を覆ったそれが落ちてゆく。


「なまえチャンの身体、滅っ茶柔らかいなぁ」
「あ…っや、だ…」
「しかも、エエ匂いするわ…」


下から持ち上げるようになまえの胸を揺さぶりながら、真島の唇がなまえの胸にしゃぶりつく。
時折わざと歯を立てられると、それだけでなまえは身体が震えた。
既に羽織るだけになっているワイシャツに縋りつきながら、なまえは真島の耳元で零れ落ちそうな蜜声を堪える事に夢中だった。


「なまえのココ、硬くなってきたで」
「や…っ、真島さんっ」
「もうな、なまえに触ると勝手に勃ってまうねん、俺のコレも」


ぐっと跨ったなまえの秘所に己の雄を押し付けながら、真島の唇がなまえに口づける。
緩々と胸を揉みしだく手は休むことなく、時折コロコロと硬さを帯びた突起を転がした。
真島の舌先から与えられる刺激に息を弾ませながら、なまえはくしゃりと真島の髪に指を絡めた。


「なまえ…っ、上も脱がしてや」
「っは、い…」


肌蹴た胸元に手を差し入れて真島の両腕を袖から外すと、派手な刺青に彩られた逞しい二の腕が露になった。
細身の身体が纏うしなやかな筋肉が露になるたびに、なまえはいつも見とれてしまうのだ。
厚い胸板も、割れた腹筋も、盛り上がった両腕の筋肉も、全てが真島を色っぽく見せる。


「そんな目ェで、っ見んといて…」
「っごめ…なさ…んっ、」
「俺の身体に、欲情したん？」


なまえのやらしい顔、ホンマにそれだけでイってまいそうや。
吐息混じりに囁かれると、なまえは背中を逞しい両腕に抱き支えられながら真島に唇を奪われた。
身体が真島を欲して止まず、自ら舌を絡めて真島を求めると、なまえを抱きしめる真島の腕に強く力が込められてゆくのだった。