Lust | ナノ

ぱちりと目が覚めると、辺りはようやく薄ぼんやりと明るくなってきたようである。
よく目を凝らして壁に掛けられた時計を注視してみると、どうやら眠りについてから5時間は経過しているようだ。
夢の中ですらも己の心を掴んで止まないなまえの存在に、思わず幸福な溜息が零れる。眠っていた間中も、真島は終始なまえの夢を見ていたのだ。
そっと隣にある温もりに手を伸ばしてみれば、なまえはいつの間にか己に背を向けていた。
眠りに落ちる瞬間までは確かにこちらを向いて寝ていたのだが、寝息を立ててそっぽを向くなまえに対し、湧き上がったのはごく自然な感情だった。


「なまえチャン…こっち向いてぇや」


背後から抱きすくめるように手を回しながら、小声で囁く真島はぴったりとなまえの背中に寄り添った。
互いに裸のままで眠りに落ちたのは、昨夜の行為があまりにも激しかったためであった。
素肌に触れるなまえの体温に心地よさを感じつつも、目覚めたその瞬間から真島の雄は熱を纏って反り立っていた。


「もうアカンでホンマ…お前が傍に居るだけで勃ってまう」


なまえの項にキスを落とし、後ろから回した手でなまえの胸をふにふにと揉みしだきながら、真島の雄はぴたりと閉じられたなまえの内腿の間にじわりと己の先端を差し込んでゆく。
寝ぼけているのか、時々漏れる甘い吐息が真島の雄をさらに昂ぶらせる。
両内腿の間に根元まで己のそそり立った其れを押し込んでみれば、まるでなまえの膣壁に包まれているような錯覚を覚えるほどの圧迫感であった。


「っ、素股でも…相当なもんやな…」


濡れてへんのがちぃとキツイけど…。
苦笑交じりにふう、と一息吐くと、真島はなまえの内腿にぴたりと挟まれた己の雄を無理矢理秘所の割れ目まで引っ張り上げた。
僅かになまえの脚を持ち上げさせると、真島は硬くなった其れをなまえの割れ目に挟ませてなまえを強く抱きしめた。
寝ているとはいえ秘部に違和感を感じたのか、なまえの身体は一瞬びくりと跳ねる。


「滅っ茶、温いわ…なまえのココ…」
「…ん、」


まだ起きる気配のないなまえの背後に寄り添ったまま、胸を弄んでいた指先で真島はなまえの肉壁にある突起を緩々と擦りあげる。
舌先を出してなまえの背中を舐めながらも、指先は休むことなく突起を転がし続ける。
手加減なく与え続けた刺激のせいか、じわりじわりとなまえの中からは少しずつ蜜が溢れ始め、いよいよ寝ぼけ半分のなまえも目を覚ましたようだった。


「ん…っ、まじ…、ま…さん、」
「なまえ…起きたん?」
「あ、っ…も、なに…してっ、」
「ええからじっとしとき…。中には挿れへんから」


なまえの蕾を転がし続けたままで、真島の雄が濡れ始めた割れ目に沿って往復を繰り返す。
荒く乱れるなまえの呼吸の合間に聞こえる粘質な音が、行為の卑猥さをさらに引き立たせているようであった。
何度も腰を打ち付けているうちにすっかり滑り気を帯びたなまえの其処と、きつく閉ざされた内腿からの圧迫感で、真島は既になまえの膣壁に雄を捩じ込んでいるも同然の感覚に陥っていた。


「ま、じま…さんっ、」
「っ…なん、や?」
「も、真島さんだけ…っ、」
「何や…、なまえも…欲しなったん?」


振り向きながら訴えるなまえに激しくキスを交わしながら、真島はなまえの身体を仰向けに倒した。
唇を離さぬままでなまえに覆い被さると、怒張した雄の先端でなまえの入口を探りながら真島はベッドサイドの避妊具に手を伸ばす。
声が枯れるまで鳴かしたる、とにぃっと口角を吊り上げれながら囁けば、照れくさそうに頬を染めるなまえに真島は唇を奪われた。

Butterfly Effect

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