Lust | ナノ

びくびくと震える柔らかな内腿を押さえ付け、勝矢は舌先をなまえの膣壁に押し込む。
蠢くように舌を揺らすと、とろりとした蜜が溢れて勝矢の唇を濡らした。
生暖かな温もりと女の香りに満たされながら更に奥へと舌を押し込むと、刺激を逃れるように腰を揺らすなまえに愛おしさが芽生えた。


「こんなに濡らしてどうかしたんですか」
「だ、って…勝矢さんが、っ…」
「久しぶりで、もう我慢できないなんて言う気ですか」


僅かに口角を上げてなまえの秘所から顔を離すと、ぐったりとしたなまえが荒い呼吸を繰り返しているのが勝矢の目に映る。
大きく開かせていた内腿から手を離すと、力の抜けたなまえの脚は両膝を合わせてベッドに倒れこんだ。
緩やかに握り締めた左手を唇に宛がって息を整えるなまえの傍らへと膝を付いて移動すると、勝矢は彼女の顔前に己の反り立った雄を押し付けた。
なまえの顔だけを横向きに倒すと、勝矢は正座の状態で膝を開きなまえの咥内にゆっくりと熱杭を侵入させた。


「そのまま奥まで咥えて」
「ん、っ…ぅ」
「舌も…もっと動かして」


瞳を閉ざして己の熱を頬張るなまえを見下ろしながら、勝矢の口からは微かに吐息が漏れる。
乱れたなまえの髪を梳くように頭を撫でると、それだけでなまえの表情が恍惚としたものに変わったのが判った。
その淫らな様に俄かに総毛立つと、勝矢は無意識のうちに己の腰を揺り動かしていた。


「そんなに嬉しいですか、俺のを咥えて」
「ふ…っ、ん…ん、」
「物欲しそうな顔して…欲しいなら素直にそう言えば良いものを」


ずるりとなまえの咥内から雄を引き抜くと、彼女の口角から頬にかけて唾液で濡れた筋が浮かんでいた。
だらしなく開いた唇に吸い付くように口付けながら、勝矢は己の身体を仰向けに倒れるなまえの身体の上へと重ねあわせた。
再びなまえの両脚を開き、その間に自身の下腹部を割り込ませると、互いの舌を絡ませあったままで何度か自身の雄の先端をなまえの入口へと上下しながら擦りつけた。
蜜壷の割れ目をなぞるようにゆっくりと鈴口を擦り付けるだけで、ちゅぷちゅぷとなまえの入口が音を立てる。
吐息混じりに舌先を甘噛みするなまえの身体をそっと抱き締めながら少しずつ挿入を果たすと、勝矢が腰を進める度になまえの腰が面白いほどに跳ね上がった。


「っ、ァ…キツ、い…」
「久しぶりすぎて、処女みたいだな」


あの頃以上に随分と濡れるようになったが。
くつくつと喉の奥で笑いながら囁きかけると、根本まで己を咥え込みながら達したなまえがシーツを握り締めて勝矢から顔を背けた。
その様子を目を細めてじっくりと眺めると、勝矢は両手に拳を作ってなまえの腰を挟み込むように着き、ゆっくりとした動きで腰を揺さぶった。
ピストンのたびに熱杭に纏わり着くなまえの膣壁の感覚を堪能しながら、勝矢は少しずつなまえの首筋へと顔を近づけてゆく。


「気持ち良いんでしょう」
「や、っ…ダメ、っ…」
「言われなければ、判らないですが」
「気持、ち…っです、っんァ…」


顔を逸らし、瞳をきつく閉ざしたままで呟いたなまえに満足げな笑顔を見せると、勝矢はなまえの首筋に唇を寄せて軽く吸い付いた。
緩々とした動きで休むことなく腰を打ちつけたまま、勝矢はなまえの白い素肌に真っ赤な痕を残してゆく。
噛み付かんばかりに首筋を吸い上げるたびに弱弱しく肩口を押し返して抵抗を見せるなまえに、抑えていたはずの加虐心が疼いてならなかった。


「次は…どんな体位で抱かれたいです」
「そんな、の…っ、ん…」
「いくらでも、抱いてあげますよ」


もっと俺を欲しがるといい…。
己の手の内から逃れようとするなまえの華奢な腰を鷲掴みにすると、勝矢は浮き出たなまえの鎖骨に舌を這わせながら小刻みに激しくなまえの中を突き上げた。
再び絶頂を迎えようときつく己の雄を締め付け始めたなまえの膣壁の圧を確かに感じとりながら、勝矢はぴたりとなまえの肌に自身の肌を重ね合わせるのだった。
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