Lust | ナノ

細く長い中指と薬指を膣内に押し込まれ、その後には正常位で真島を迎え入れていたなまえは、もう何度絶頂に身を震わせたか判らなかった。
何度達しても真島は攻め立てる事を止めてはくれなくて、なまえはまるで全力疾走でもしたかのような荒い呼吸を繰り返すばかりである。


「ま、じまさ…」
「ん?」
「…もち良く、ないですか…?」
「はぁ?なんでそうなるん?」
「だ、って…全然、へ、きそう…だから…」


呆れたような驚いたような、なんとも珍妙な表情を浮かべたかと思うと、真島は小さくクツクツと笑いながらそっとなまえの頬を撫でた。
優しく細められた瞳はとても愛しそうになまえを見つめ、そのまま至近距離まで顔を近づけたかと思うと、真島はなまえにキスを落とした。


「そないな心配、せんでもええんやで」
「だっ、て…ッあ…」
「ホンマはいっつも、挿れただけでイってまいそうなん必死になって堪えてんねや」


それに、ちぃとでも長ァくなまえん中に居りたいしな。
ちゅっと音を立てて唇を吸いながら、真島は再び律動を再開する。
真島がたった一度の射精を堪えている間に、なまえはというと何度も何度も快楽に身を震わせる始末なのである。
そんな彼に置いて行かれたくなくて必死について行こうとするものの、確実になまえの弱いところばかりを突き上げる真島のピストンに身体は簡単に達してしまう。


「っあ…ヤダ、ッ…また、」
「何べんでもイき…。俺のんで何べんでも、イかしたる」
「ん…っァ…き、そ…ッ」


きつく目を閉ざしてびくびくと身体を痙攣させるなまえを前に、真島の唇から漏れる吐息も震え始める。
眉根を寄せて悩ましげな顔をして絶頂を迎えるなまえの表情を見ているだけで、彼女の中に収まった己の雄が爆ぜてしまいそうになるのだ。
厭らしくうねる腰の動きが堪らなく愛おしくて、そんな姿すらも刺激に成り果ててしまう。


「ごめんなさ…私ばっかり、いっぱいイっちゃって…」
「ええねんて。俺がなまえのことイかせたいんやから」


笑いながらなまえの頭を撫でてやったものの、真島の雄は既に限界を迎えそうなくらい張り詰めていた。
感度の良い身体から溢れる蜜も、甘く響く声も、逐一可愛らしい台詞のひとつひとつも、意図していないであろうところがまた愛おしい。
一度なまえの中から反り立った其れを引き抜くと、真島はなまえの腰を持ち上げてうつ伏せにさせ、そのまま上半身を引き起こした。
中腰の正座のような半端な体勢を取らせると、なまえの両手を取って壁に着かせた。


「なまえ、そのまま俺の上に座りや」
「っん…ぁ」


腰を掴んで立ち上がった雄の上になまえを座らせると、真島も膝を付き踵を上げた中途半端な正座のような体勢でなまえを背後から抱き締めた。
柔らかな胸を両手で揉みしだくようにしながら、先程以上に激しく腰を打ち付ける。
なまえの表情は見ることが叶わなくなったものの、お陰で視覚に訴える刺激のひとつがこれで減ったことに違いはなかった。
揺さぶられるなまえの身体にきつく擦り寄ると、壁に着いていたなまえの指先が白くなるほど力が込められているのが目に付いた。


「なまえ…っ、なまえ、気持ちえぇか…ッ?」
「だめ、っや…あ、」
「逃げんと、一緒イこな…」


腰を浮かせて逃げようとするなまえの身体を押さえつけ、下から激しく腰を打ち付けると、膣壁がぎゅうと収縮してゆく様が手に取るように伝わってくる。
どっと噴出す汗もそのままにただひたすらピストンを繰り返す真島の口からは、情けなくも声が漏れた。


「っ、もアカン…ッ…」
「や…っイ…ァ…あっ」


最奥で爆ぜると同時にびくんびくんと跳ねたなまえの腰を抱きかかえながら、真島は乱れた呼吸を繰り返す。
大きく痙攣するなまえの細い腰が与える振動に、爆ぜた筈の肉杭から搾り取られるように欲が溢れた。
なまえを膝の上に乗せたままで行為の余韻に浸りつつ、真島はぱくりとなまえの耳を口に含んだ。


「いつまでたっても、なまえン中は慣れへんわ」
「あ、の…?」
「ごっつ気持ちええから、堪えんのしんどいねん」
「ん…ぁ、耳っ、やめ…」


ぴちゃぴちゃと淫猥な音の合間に聞こえる真島の声に頭を痺れさせるなまえを強く抱き締めると、真島は未だにひくつくなまえの膣壁を楽しむのだった。
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