「ワシしか見てへんから…下着脱いで触ってみぃ」
「っ、あ…」


渡瀬の手によって下着が脱がされると、薄手のキャミソール一枚の状態でベッドに座らされた。
右手を取られて導かれた其処は、蜜壷の入口にある小さな突起の上だった。
目を瞑り、吐息を堪えるように左手で口元を覆い隠しながらおずおずと中指の腹で突起に触れると、己の手による刺激にも関わらずなまえの腰が浮いた。
吐き出す息が震えだし、羞恥心で身体中が熱くなる。
それでもスーツの上着を脱いでネクタイを緩めただけの渡瀬は、膝立ちでベッドの淵に両手を置いて自慰行為中のなまえの姿を眺めるだけだった。


「なまえは其処が好きなんやなぁ…膨れて大きなってきたで」
「や…っ、あ…」
「ええ子やな。もっと指で弄ってみ」


細められた瞳はとても嬉しそうで、ベッドに身を乗り出したかと思うと渡瀬はなまえの左手を除けて呼吸を乱すその唇に吸い付いた。
なまえの舌先を軽く噛みながら引っ張り出すと、音を立ててその温かな舌を絡め取る。
泣き出しそうな表情を浮かべるなまえの眉間に寄せられた皺が、いつにも増してなまえを淫らな女に変える。


「どれ…」
「っやめ、ッあ…」


膝を立て、内腿をきつく閉ざしていたなまえの脚を強引に開かせると、渡瀬の顔前に厭らしく濡れた入口が露になった。
ぎこちなく揺れ動いていた中指にも蜜が絡み、其処はもうすっかり熱を帯びているようだった。
それでも渡瀬は両手で押さえつけた柔らかな内腿を何度か撫で上げるだけで、それ以上の刺激をなまえに与えることは無かった。


「もう糸引かしてたんか…？ホンマに敏感な身体やな」
「ふ、っあ…ヤダ…ぁ」
「中にも指入れてみ？なまえは中も好きやろ」


此処が好きなん知ってんで。
にっと口角を吊り上げて笑って見せると、渡瀬の中指がくちゅりと音を立てながらなまえの中へと埋められていった。
左手の親指は先ほどまでなまえが擦り上げていた突起をころころと転がすように愛撫し、挿入された中指がざらつくなまえの膣壁を何度も押し上げる。
両方からの刺激が一気に快楽を伴いながらなまえの脳天まで駆け巡り、なまえは悲鳴にも似た嬌声を上げて絶頂を迎えそうになる。


「な、此処がエエんやろ？自分でしてみ」
「っあ…渡、瀬さ…」
「自分でイくまでしてみたらええわ」


ずるりとなまえの中から引き抜かれた指は、絶頂を迎える直前に動きを止めてしまった。
もう少しだったのに、ともどかしい気持ちに胸が苦しくなりながらも、なまえは渡瀬に言われるがままに己の指を恐る恐る膣内へと押し込んだ。
先ほどまでとは違い、今度は両膝を付いて腰を落とし、左手を前について身体を支えながら、先程渡瀬が触れてくれた場所へと指を伸ばす。
ひくつく腰もくちくちと響く音も恥かしくて仕方がないのだが、愛おしそうに己を見つめる渡瀬が優しく口づけをくれるだけで、なまえの膣壁は更なる快楽を求めて収縮を始めてしまう。


「我慢せんと、無茶苦茶に掻き回してみ」
「っあ…も、っああ…」
「イってええんやでなまえ…ワシの前でイって見せぇや」
「っ、ちゃ…っあ…」


ビクンビクンと腰が揺れると同時に、指に掛かる圧力が増した。
中に指を入れたままで達してしまうと、渡瀬はそんななまえの姿に熱い吐息を零したのが耳に入った。
渡瀬の両腕がなまえの身体を優しく包み込んだかと思うと、荒い呼吸を繰り返すなまえの唇に再び渡瀬の唇が重ねられた。


「可愛ぇな、ホンマ…」
「ん…っ」
「次はワシがイかせたるわ…な？」


渡瀬によって膣壁に埋もれていた指が引き抜かれると、濡れた指先はそのまま渡瀬の口の中へと吸い寄せられた。
ぺろりと目の前で愛液を舐め取られる事に頬を真っ赤に染めながら、なまえは視線を逸らして渡瀬の胸の中に顔を隠した。